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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第4章 ちょっとだけ 分かったこと



「そして、何より、君は可愛らしいのだな!」

か か 可愛い? 可愛らしいって?

「か、…か、可愛らしい感じの方じゃ
…ない方かと…」
「ああ、言い方が悪かったか?君は綺麗だな!」
「違いますって、そうじゃなくってですね!」
「そうやって、ムキになる辺りが
やはり可愛らしいな!」

何かを言って否定すると
全て可愛らしいで
返されると予感してか彼女は
黙り込んでしまった

深く悩まないような
男らしさにも似た潔い部分もあるし

竹を割ったような
いやらしさや曲がった所のない性格をしている
他人を思いやる気持ちがとても強いし
それに何より …可愛らしくて仕方ないが
あまり可愛いと褒めると
また怒らせてしまうだろうし

「俺は、そう感じたが。君はどうだ?
君から見た俺は…どうだっただろうか?」

今日一日彼と一緒に過ごして
以前よりも煉獄杏寿郎と言う人物が
見えてきた気がする
良いように言えば 明朗快活

底抜けに明るくて 
バイタリティに溢れる人…な事には違いないが
意外と細やかな部分もあるし
人の長所を見つける事と
それを褒める能力が高いって事とか

「えぇっと、そうですねぇ。さつまいもは、
…さつまいもご飯とお味噌汁って事ですかね」
「それは、俺の好物だろう?俺が言いたいのは…」
「でも、私には大事な事ですから」

「ん?なぜ、人の好物が大事なんだ?」
「え、だってその人に会う時それ持って
行ったら喜んでくれるでしょ?
喜んでもらえたら、こっちも嬉しいから」

そう言って笑う顔は本当に嬉しそうで
彼女にとって人の幸せは
自分の幸せになるのだろうな

「大体、わかったとは思いますが…。
たった一日過ごしたぐらいで、
全てわかりませんよ」

なるほど まだ俺には
知る余地があると言うことか

「君が俺の事を、もっと知りたいと
言ってくれるのなら…喜ばしい事だがな」



「……しんどくは、ないですか?」



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