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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第4章 ちょっとだけ 分かったこと


「開けてみてくれ」
「あ、はい」

促されるままに箱を開くと
中には手巻きのオルゴールが入っていた
そっとつまみを持って回すと
優しい音色がする

「オルゴールですね、優しい音がする」
そう言って目を細めるあげはの目も
同じように優しい
「受け取ってもらえると、嬉しいのだが?」
箱 開封しているのに返されても
困るのでは?と思い
「そう、仰るのであれば頂きますよ。
もう、開けいちゃいましたしね」
ありがとうございますとあげはが言った

「胡蝶にも礼をしないとならないな」
「礼…ですか?」
「今日こうして、君と過ごす機会を作って
もらったからな、その礼だ」
なるほど この人は人にお礼をするのが
好きな人なんだな

「しのぶちゃんにお礼するんだったら。
生姜の佃煮がいいですよ。
東京駅の近くの、大和屋のやつなら
すっごく喜ぶと思いますよ!」
「そうか、ならこの任務が済んだら、
寄るとしよう!」

「…それよりも、驚かれたのでは
…ないですか?」
サーカスの事でもなさそうな 聞き方だな
「俺が、何に驚くと?」
「私の…その見た目と言いますか、
その…中身と…言いますか」

それが 一体どうしたと言うのだろうか?
俺は今日 彼女と色々な話が出来たことも
考えが聞けた事も 共にサーカスを観たことも
共有できて良かったと思っていたのだが…

「その、良く…見た目の割に
…的な事を言われる物でして」
「見た目に反して、
気の強い女性かと思っていたが。
それはどうやら…違っていた様だな」

え?いつも 見た目と違って気が強いね
って言われる…のに?
どうやら 目の前にいる人の目には
そうは映らなかったらしい

「確かに、女性らしい強さがあるし、
それでいてしたたかだ。
だがそれよりも、相手を思いやれる、
心の優しさがあるそれは、中々誰にでも…
できる事ではない!」

直球すぎる 褒め言葉が
良くもこんなにスラスラと出てくるな
カアアッ 自分の頬が熱くて
赤くなってるのを感じた

「ちょ、ち、違いますって!」

「そして、何より、君は可愛らしいのだな!」

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