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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第24章 町行かば ※R-15 


「ハァ、……ハァ、ハァ…、これは、まだっ、
ハァ、改良の余地が…、あります…ね」

「だが、さっきの二つの型、今の段階でも
あれだけの威力と、使い勝手の良さ…。
型として、研鑽すれば……。
君の強みとなるだろう」

「でも、もっとあの鏡の刀と相性のいい
型があるかも知れませんし。その前に
私は、……その鏡を細分化した状態を
長時間維持する事と、その状態まで
素早く、持ち込む事が、優先させるべき
課題です…か、ね」

片膝を付いたままで
荒い呼吸をしているあげはに
杏寿郎が手を差し伸べると
あげはがその手を取って
体を引き上げられる

ふんわりとそのまま
杏寿郎の腕に抱きしめられる

「どうだ?呼吸は……落ち着いて来たか?」

「え、ええ。大分、落ち着きました。
ありがとう。…杏寿郎?」

何だろう?
何か違和感を感じる…な
ふと あげはが顔を上げると

目の前にある
杏寿郎の赤い瞳が私の顔を映していて
その彼の赤い瞳が揺れている

杏寿郎の この目は…
彼がそんな目をするのは その

ふんわりと抱きしめられていたのも
今はがっちりと抱きしめられていて

あげはの首筋に顔を埋めて
首筋に舌を這わせると

「んっ、…きょ、杏寿郎…?あの…っ」

「まだ……、町に出るまで
時間があると思うが?」

「で、でも。今はっ…汗…搔いてますよ?」

「俺も、そうだが?……嫌か?
町に出る前に、風呂の用意をさせよう。
あげは…、いいな。その髪型も君に似合っている」

「か、髪型……、これの事ですか?」

「いつもの髪型も似合っているが、
その髪型もいいな、あげは…。触れても?」

「え、あ、…いいですけど……も」

あげはのポニーテールに
纏め上げた髪を杏寿郎が撫でる
そのまま杏寿郎の手が降りて来て
うなじを撫でて来る

触り方 いやらしいんですけど?


「杏寿郎……
あの、ここは外なのですが……?」


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