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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第23章 いつかと昨日の口約束


「その、不躾な質問であるのは、
心得ているのだが、工藤は、その…、
新婚の頃に一晩にどれほど…してたんだ?」

えっと……と工藤は
俺の質問に返答を返しかねていて
考え込んで言葉を選んでいるようだった

「いや、ならば、…多い時なら?」

「そうですね、私の…その夜の事情が
お役に立つかは……分かりかねますが」

そう言いつつも耳打ちして来たので

その回数を聞いて
杏寿郎が眉を顰めると

「その回数は、平均的な物か?」

と猥談をしてるとは
到底思えない様に真剣な表情をして
杏寿郎が漏らすようにして尋ねた

「いや、どうでしょうか?多少の
多い少ないは頻度的にも、回数的にも
あるでしょうが……その、回数に…
ご不満でもあられるのですか?」

酷く珍しく考え込んでいる様子で
杏寿郎が顎の辺りを撫でながら


「その、あげはに、回数を控えるか
頻度を押さえるか、どっちかにして
欲しいと…、言われてしまって…な」

「その言い方ですと、回数も頻度も多すぎると
仰られておられるのですね」

「……そうだったのか!
…そうか、回数も頻度も…多すぎたのか」

そう返した工藤の言葉に
明らかに杏寿郎が
気落ちしている様子だったので

「お言葉ではありますが、炎柱様。
女性の身体は繊細にあります故、あまり
何度も、お求めになり過ぎるのも…、
ご負担になられるのでは?」

「むう。そうしてやりたいのは
山々なのだが……その、どうにも…」

「でしたら、
ご自身でお慰めになられては……?」

そう工藤に提案されて
杏寿郎が目を丸くさせて
工藤の顔を見ていたので

何となくであるが その辺りの
事情も工藤は察したが

「自分で……、慰める?
あ、ああ。そうか、そうだな!」



その頃 あげはは一旦部屋に戻って
稽古着に着替えて髪の毛をひとつに
高い場所で結い直していた
一つくくりにして垂らすこの
髪型が稽古の時の定番になってる


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