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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第23章 いつかと昨日の口約束


あげはの言葉に男性が従い
傷を流水で洗浄しながら
自分の指が曲がるのを確認すると

「あ、え、はい。大丈夫です…」

「でしたら、問題ありません。
流水で十分すぎるほどに洗浄して頂いて。
そのまま止血を清潔な、布でして
お待ち願えますか?その間に
少し部屋に、必要な物を取りに戻ります」

あげはが傷口を十分に洗浄するように
男性に指示すると
シィイイイと雷の呼吸を歩きながらして
ドンと地面を蹴って移動すると

ドォオオオンーー

家の中に落雷の様な
音が響いて
杏寿郎が音の方に
意識を向けていると

この音の 方向 台所か?

ガラッー

突然 部屋の襖が開いたと思ったら
部屋から風呂敷包みをひとつ持って
あげはが すぐさま出て行ってしまった

今のは あげは……だよな?

気のせいではない……か
俺の見間違いではない……よな?

一瞬しか彼女の姿は
目では確認できなかったが

あげははすでに着替えをしていて
そして何故だか知らないが
屋敷の中で雷の呼吸で移動して
荷物を取りに来たと……

杏寿郎はそれを不審に思い
寝間着を整えて手櫛で
自分の頭を整えると
そのまま洗面所へ行くと
自分の身支度を済ませてから

あげはが向かったとおぼしき
台所へと向かった

台所の方がいつもよりも
人の気配が多く感じて
がやがやと騒がしい

一体 朝から何があったと言うのか

台所に杏寿郎が近づくと
中からあげはの声が聞こえて来て


「傷の部分を押さえながら、手を
心臓より高く上げて貰えますか?
安心してもらっていいですから、
今は出血の勢いがありますが、
止まりますから」

訝しい顔をしながら
杏寿郎が台所へ入って来て

「朝から、騒々しいがどうした?」

「ああ、杏寿郎さん。こちらの方が
調理中に指を切られたようでしたので。
今から、縫合する所ですが?
起こしてしまいましたか?」

そこに居たのは やはり あげはだった
どうして あげはが台所にいるんだ?

それも 着物に着替えて化粧もしていて
たすき掛けまでして?
ここで何をしていたのか……
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