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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第23章 いつかと昨日の口約束


春日が野菜の入って居る籠を
あげはに手渡すと
その中にはあげはが手配をしていた
サツマイモが入って居て

「でも、朝餉のご用意でしたら、我々が……。
わざわざ、あげは様のお手を
煩わせるまでも……ございませんよ?」

「いえ、これは……。私が
そうしたいと思ってしている事なので」

あげはの脳裏に
あの列車の中で杏寿郎と交わした
会話が浮かんで来る

あの 列車の中で 私が
サツマイモの食べ方について
杏寿郎さんに聞いた時…


あげはがサツマイモをさいの目に切ると
水にそれを浸けて行く
それに合わせる大きさに人参も切って行く

「中途半端に残ってる野菜はあります?」

「あるにはありますが……」

そう言われて春日が出して来た
料理の際に余った野菜から
適当に選んでそれも切って行くと

さっきの人参の皮やヘタ
キャベツのヘタ
それからさっき外した
しめじの石づきの部分を

気にする様子もなく
昆布で出汁を取っている
鍋に放り込んでいく

更に玉ねぎの皮も入れるので
春日が止めようとすると

「あ、あの、あげは様?」

「ベジブロスと呼ばれる物ですよ。
本来野菜の栄養素は皮に含まれているので
出来る限り、洗浄をしっかり行い
皮ごと調理する事で、食物に含まれる
栄養素を効率的に摂取出来ますから
こうする事で、みそ汁ならば汁も
摂取しますから、捨てる部分の栄養も
より、効率的に……あ、すいません」

自分が効率のいい栄養の摂取について
話過ぎて居ると気が付いて

「あ、いえ。どうぞお続けに…」

そう春日に話の続きを促されて

「以前は1日に30品目の食品をとも
言われて推奨もされていましたが、
今はどちらかと言うと、五大栄養素を
バランスよく摂取する方が、
推奨されていますね。
あ、……五大栄養素と言うのは…」

そんな事を話している間に
サツマイモが多めの具沢山の
味噌汁が完成した




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補足

・ベジブロスと言われだしたのは
数年前2012年辺りから。
・一日30品目を摂取するのを
推奨されていたのは1985年辺りから
2000年にはこれが廃止され
近年は幼小・食育現場でも5大栄養素の
概念を取り入れた教育がされている。
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