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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第23章 いつかと昨日の口約束


「お名前を……お聞きしても?」

「春日です、春日弥生(かすがやよい)と
申します……あげは様」

「春日さんですね」

「いえ、さんは不要ですので、奥様に……。
でも、こんなお綺麗でお美しくて、
話し易くて。その上、お若い奥様なんて
炎柱様も大層、お喜びのご様子ですし……」

「若いっ?え?いや……私は全然、
若くないですよ?むしろ、行き遅れている
ので…完全に。私は杏寿郎さんよりも、
3つも年上ですし……」


「え?」

「え?」


お互いの顔を見合わせたまま
固まってしまった


「ええええっ!?
それは、失礼を致しましてっ。
その、私はてっきり……」

「いいんです、この顔の所為なので。
私を18かそこらだと思っておいで
だったのでしょう?いつも、そうなので。
ですが、私は23ですので…」

「でしたら、我々の前でもご遠慮なさらずに
炎柱様を呼び捨てになさって頂いても……。
炎柱様はそうされたい様な、
口振りであられましたし……」

「いえ、しかし、こちらの屋敷の主は
杏寿郎さんですから…、そう言う訳には…」


支度を整えて
台所へ向かいながらも春日と話をする
昨日のあれを聞かれていたと思うと
気恥ずかしくもあるが
話が合いそうな相手が居て助かった

話によれば
春日さんは私よりも
ひとつ年下の22のようだった

そのまま台所へ入って
あげはが手洗いをしている様子を見ていた
春日があげはに声を掛けて来て

「あげは様は、随分、変わったと言いますか
手慣れておられるのに、丁寧な
手洗いをなされるのですね?」

あげはの手の洗い方を見ていて
春日が不思議そうな顔をする

手の平は勿論の事手の甲や
手首までそれから指先や親指の根元
丁寧な丁寧過ぎる手洗いなのに
凄く手慣れておられる

「この手の洗い方は、職業柄です……」

「え?でも炎柱様と同じ鬼殺隊の甲の隊士で
元、柱の隊士様であられると……」

「私は、蝶屋敷で看護者をしておりましたので」

「まぁ、それは素晴らしい、ご職業で…」
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