第22章 鏡の中の君を ※R-18
「……嫌か?嫌だと君が
言うなら、俺も考えるが……」
「いいです…よ、杏寿郎」
そんな 嬉しそうな顔されちゃったらねぇ?
こっちだって もう疲れたから
許して欲しいとは 言い出しにくくなる
彼の何事に対しても
熱い 情熱的な性分を考えれば
こっちだって そうだって事位は
何となくでも想像も出来る物だし?
「でも、杏寿郎、ひとつ言いたいのですが…」
あげはがそう話しているのも
あまり構う様子もなく
あげはの額から頬へ小鼻へと
杏寿郎が優しい口付けを落として行く
「何だ?」
「でも、回数を控えるか、
それかお休みの日を
作って頂くかして頂かないと…」
私がそう話していると
杏寿郎が口付けを止めて
こちらを見て来て
凄く変な顔をしていて
その後 黙り込んでしまって
何とも言い難いような顔をしていて
その表情は 何と言うか…
「いや、そんな…、この世の
終わりみたいな顔
しないでもらっても?」
「君が言ったんだろう?俺に。こうもなる。
……無理な相談だと思うが?」
「杏寿郎は、滅茶苦茶過ぎますっ!
極端なんですよ!!そんな、毎日毎日っ、
出来ませんからぁ、んんっ、あぁん」
左の首筋に杏寿郎の舌が這って
身体が素直に反応してしまう
でも きっと こんな風に懐柔されて
きっと 毎日 沢山
抱かれてしまうんじゃないかって
そんな予感しか しないのに…
「俺は出来るが?問題でもあるのか?」
いや その当然な感じで言われても
「かっ、身体が…持たない、からぁ……。
死んじゃう…そんな、してたらっ。
毎日は、ムリっ、やぁん」
ちゅうっと頬に口付けを落とされて
「そうか。俺は先ほど、君を壊して
しまわないかと心配していたが…。
殺してしまわないかと、そう、
……心配をした方が良さそうか?」
そう あげはの耳元に冗談を言うと
あげはがこちらに
恨めしそうな視線を向けて来て