• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第21章 その鏡に映るのは ※R-18


言いたい
言いたい

どうして 杏寿郎は

言わせてくれないの?

「言いたいよぉ…」

目の前のあげはがそう言って
その顔をまじまじと見て

思わず 腰の動きを止めてしまった

あげはの目から
涙が零れていたからだ

「す、すまない。
本当に泣いてしまうとは……」

「違うの、違うのよ、…杏寿郎っ、これは…
杏寿郎が、好きって大好きって、愛してるって
私の気持ち……だから…いいの、
溢れて、零れても、きっと…
止まらないから……続けて?」

そっと
杏寿郎の唇が
私の目から零れた涙を拭ってくれて

「杏寿郎……?」

「君のこの涙が、……俺を想って
君が流してくれているのなら。俺は
それを…一滴たりとも。
零れさせたくはないがな?」

「だったらいい?言っても…。言いたいから…」
「ああ。言ってくれるか?あげは」

あげはがそっと
俺の身体に腕を回して来て

ぎゅううと俺の身体に
抱き付いてきた

「杏寿郎、愛してる。
貴方の事、愛してるから」

「ああ。あげは。俺もだ!君を愛してるぞ?」

ふふふと笑い合うと
口付けを交わした

「ねぇ、杏寿郎、今なら…布団に……」
「いや、いい。このまま続けよう」

「でも、杏寿郎が激しくて、
本当に鏡台、壊れるかもしれないのに?」

「壊れたら、また買えばいいからな!
どうして、そんな顔をする?ダメなのか?」


「別に、杏寿郎がいいなら、いいけど…」

「なら、決まりだな。
あげは、続きをしても?」

そう問いかけて来る
杏寿郎の問いかけに
あげはが頷くと

ズンっと再び奥まで
彼のモノに貫かれて
何度か抜き差しをされると

再び 脳が

甘い甘い 熱に浮かされ始めて

「あっ、はぁん、ああ、ん、あぁん」

その押し寄せる快感に
喘ぐしか出来なくて


不意に視線を上げた時に
鏡に映る彼女が見えた

鏡に映るのは

俺に貫かれて
快楽に身を捩らせる
あげはの後ろ姿で
その後ろ姿すらも 美しいな
とぼんやりと考えていて

その鏡に映っている 俺は……

「あげは。そろそろ、…いいだろうか?」

至極 満たされた顔をしていたとは
彼女には 言い難いが…
/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp