第21章 その鏡に映るのは ※R-18
「そうじゃなくってぇ、
私じゃなくって、あぁあんっ!
鏡台ッ…、壊れちゃうからぁ…、
優しく、してっ……んんっ!やぁんっ!!」
あげはの唇を自分の唇で
塞いで 更に何度も彼女を貫く
「んっ、んっ、ん゛、
んっーーんっ!!ふぅ、はぁ、んんっ」
舌を舌で捉えて
舌を激しく貪りながら
腰を更に深く沈める
壊れる…? 壊れてもいい
君が 壊れてしまうのでないのなら
いや もう いっその事…
俺は 君を
壊してしまいたいとすら…
望んで 願ってもしまいそうだ
ギイギイと鏡台が軋んで悲鳴を上げる
音が更に大きくなると
その音に合わせるかのように
あげはの声が重なる
「あっ、ぁあっ、んんっ、
はぁ、やぁ、ああああんっ!!」
「……あげはっ」
ギュッと身体を抱きしめらえて
名前を杏寿郎に呼ばれる
「あっ、はぁ、ん、んんっ、…杏寿郎?」
「……俺は、君を…っ、ハァ。
壊してしまうかも…知れんな…」
痛いぐらいに抱きしめられて
そう切なそうに耳元で
堪えきれないばかりに漏らされては
もう 私も
普通なんかじゃ
居ても 居られそうになくて
杏寿郎に こんなに 愛されて
私っ…幸せだなって
そう感じて…しまって
意識が途切れそうになるくらいの
快感に飲まれてしまって
このまま してたら鏡台が壊れそうって
心配をしてたのも忘れてしまっていて
「んんっ、杏寿郎ぉ、好きッ…大好き…ぃ」
「ダメだ、今は俺を
呼ぶのも、そう言うのもダメだっ」
どうして 駄目って言うの?
こんなにも 好きって言いたいのに?
名前を 呼びたいのに?
何でっ…
「嫌っ、言いたいっ、呼びたいっ…何で?」
「俺が…、止まらなくなるからだ……」
いいのに
もう そんな事どうだって
いいのに
杏寿郎なら
杏寿郎になら
そうされても いいのに
「あっ、んん、言わせてぇ、
…お願い…言いたい…っ、はぁ、あんっ」