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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第21章 その鏡に映るのは ※R-18



「悪いが、君の策略には乗らんからな?」

そう言って杏寿郎に
がっしりと手首を掴まれてしまって
そのままギリッと後ろへ回されて
その手を背中に付けられてしまう

「ちょっと、そんな事しなくてもいいでしょ?
痛いんだけど?杏寿郎。肩外れるからっ」

「縛られるよりもいいだろう?
君が悪ふざけするからだ」

明らかに不満を露わにして
杏寿郎がそう言って来たので
嫌だったんだろうけども

彼はどうにも私には
何もさせたくないようだ…

「ちょっと、離してってばっ」
「もうしないか?」

と強めの口調で言われてしまって

「させるつもりないんでしょ。しませんよ」

「なら、許そう」

と腕の自由が戻って来る


それから 二人で一緒に
風呂に入って
洗うか? と提案して来た杏寿郎を
お断りして 自分の身体を洗った

でも何故か
杏寿郎は私に髪を洗っていいし
化粧も落とすといいと言って来て

何故だか 私には
彼のその言葉の意図が掴み切れないで
居たのだが…そう言われるままに
そうする事にした


身体の水分を拭き取ると

用意して貰った寝間着に
袖を通して帯を留める

流石に 私の荷物から
下着まで用意されていたらと
心配もしたが
買って用意して貰っていたようで

下着の用意もしてくれていて
私は助かったのだが


私が着るのを待っていた
杏寿郎が終わったかと声を掛けて来て
それに頷くと

スッと再び手を差し出されたので
その手にあげはが手を乗せると
今度はギュッと手を握られてしまって

家の中で手を繋いで歩くって言うのも
いささか おかしな構図なのかも
しれないんだけども

まあ 杏寿郎がそうしたいと
思ってそうしてくれてるのなら

それでも…いいのかなぁって
まぁ 拒む理由もないしな……

私室の襖を開くと
あげはに中に入る様に促した

「君は支度があるだろう?髪も乾かすといい」

「ええ、ありがとう。杏寿郎」


杏寿郎の部屋の隅に置かれた
三面鏡の鏡台の椅子に
あげはが腰を降ろして
その三面鏡の鏡台に目をやると

使われている木材も高級な物だし
普通三面鏡の鏡台は畳に直に座って
使う物だけども これは椅子が付いていて

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