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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第20章 炎柱 と 鏡柱


屋敷の中を歩きながら
漏らすようにして杏寿郎が


「以前何度か君が、どうしようもなくなると
自分の事を話していたが…」

「それは、何度かお話しましたが……」


「あれは、本当の様だな」


杏寿郎に自分が 事の最中に
どうしようもなくなっていると
指摘されていると思って
あげはが顔を赤く染めていると

「そ、それは…、否定はしませんがっ…」

「ん?何故君が、赤くなるんだ?
俺が言っているのは、君の事になると
俺がどうしようもなくなってしまうと、
言ってるんだが?どうにも、君が絡むと
自分でも、自分が
抑えれらなくなってしまうからな」

あげはが変な顔をして
俺の方を見ていて

「え、だったら、
誰が抑えるんですか?杏寿郎を」
「君じゃないのか?」

「抑えさせてるつもりですが?」

「だな、そうだった。君はいつも
そうだったな。なら…、俺の所為か」
「もう少し、慎んで貰えれば
…有難いのですが?」

「君が絡むと、どうにも、
堪えがなくなってしまうようだ、俺は」

こうして 話をしていても
杏寿郎は まだそうしたいと
思ってるのを 痛い程に感じるし

今だって 私が夜にって言ったから
夜まで我慢してくれようとは
してるんだろうけど

私の身体 持つかな?
…自信がないな

きっと今夜も
もう出来ないって言うまで
彼に抱かれてしまうんだろうな……


ん?待てよ?

って もしかしてっ


「もしかして、ですが…。わざとですか?」
「わざと?何の事だ?」


「しつこい程、抱く理由ですよ!
言わせたいからだったり?」

明らかに不快を露わにして
あげはが杏寿郎に尋ねて来て

当の杏寿郎の方は
自分の口元を覆ったままで
私から視線を逸らせていて

「その顔は、肯定と見なしますよ?」
「怒ってるか?あげは。その…、
しつこいからか?
……だが俺は、君にそう言われるのが…」

「そう言われるのが、好きだとでも?」
「それも、堪らなく好きだと言ったら?
こんな俺は嫌いか?
……君に嫌がられるのは辛い」

後ろからギュウと
すがりつく様に抱き付かれて
痛いくらいに強く抱きしめられてしまう

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