第18章 炎屋敷へ ※R-15
あれ?待てよ?
そんな答え合わせを
して欲しいんじゃなくって
あれ?
あげはがハッとある事に気が付いて
「ち、違いますよっ!杏寿郎!」
「むっ、そうか、違っていたのか?」
「いや、それは合ってるんですけども……」
「なら、何が間違ってるんだ?」
「私は、感じさせない様に
してと頼みませんでしたか?」
あげはの言葉に杏寿郎が再び
変な顔をしたのは言うまでもなく
あれ?また 私は
おかしい事を言ってしまったのかな?
きっと彼は一度では済まないだろうし?
でも きっと夜も する…つもりなのなら
今はそんなに……さらっとするのでも
いいかと思ったんだけども
流石に今…… 二度も三度も交わって
更に夜も そうするとあれば
私だって
そこまでは体力が続かないだろうし?
「そんな、蕩けた様な顔をして。
そんな甘い声まであんなに、出して置いて……
まだ、あげは。君は俺にそんな事を
言うのか……そうか」
「あ、あの?杏寿郎?」
ふわっと身体が浮かんだかと思ったら
私の身体は杏寿郎に抱きかかえられていて
あげはの身体を横抱きにしながらも
自分の履物を乱暴に足だけで脱いで
上り口に片足を上げると
その膝の上に私のお尻を置いて
片手を空けると私の履物も乱暴に脱がせて
玄関に放った
「そこまで頑なに君が、
俺を律したいと言うのならば。
俺にも、考えがある……」
私の重さなんて関係ないかの様に
私は女の中では上背があるのだ
それなりに体重はある
軽々しく横抱きのままで運ばれてしまって
入り口の辺りからは
大分距離があるがそれを
気にする様子もなく
どこかへ運ばれていて
「杏寿、郎……?」
「君は俺に、慎ませたいのだろうが。
それは今までも、何度も言っているが、
無理な相談だ。あげは。俺の君を求めたいと、
君を愛したいと思う気持ちが尽きる事が……
ないからな。それに、君は俺に
酷い事を言うからな……」
酷い事……を言っていたのか
知らない内に彼を
傷つけてしまっていたのか
私の言葉が杏寿郎を……
「酷い事……私が?」
「そうだ、酷い事だ。だから……」
ガラッと一室の襖を開くと
その部屋には真新しい
それも二人で寝れる大きな布団が
すでに敷いてあって