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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第18章 炎屋敷へ ※R-15


巻き込んでる……とでも
思ってやがるのかも知れねぇが


「醜い鬼共は……、俺が殲滅する」


不死川の身体からは
その中に納まりきらない程の憎悪と
殺気が渦巻いているのを感じた

「それだけだァ。……文句あっかァ?煉獄」

ニヤッと
どっちが鬼だか分からないような
恐ろしい様な笑顔を不死川が浮かべた

「そうか。それならば文句はない!
それを聞いて安心した!
不死川。同じ柱として、共に頑張ろう!」

「煉獄」

不死川が視線だけをこっちへ向けて
名前だけを呼んだ

「どうした?」

「強ぇえぞ?…アイツは、透真サンは……よォ。
強ぇえなんてもんじゃねぇ。別格だァ。
煉獄、……死ぬなよ?」

不死川の言葉を
腕組みをして杏寿郎が
嚙み締めるかのようにして瞑目する

不死川は 俺に
何があっても あげはの為に

俺に死ぬなと 言ってくれるのか……

本当に 不死川は… 
つくずく 気のいい男だ…な

ふっと杏寿郎が
口の端を上げた


「君は、自分がいつ死んでもいいと
思っているのに。人には死ぬなと言うのか、
……不死川、君もなかなか。
宇髄程でもないが、人が悪いぞ?」


スッと閉じていた目を開くと
視線を不死川へと向けて


「まぁ、いい、不死川。……勝つぞ?」


杏寿郎の言葉にふっと
不死川が口の端を上げて


「当然だァ」と言った


そして杏寿郎が
無言のままで スッと右手を上げると
パァンンとその手を不死川が叩いて


そのまま 炎屋敷を後にして行った



ーーーーーーーーー


その頃
あげはは炎屋敷へ向かう
馬車の中にいた

ガタッ ガタガタ…

自分の隣にあった
風呂敷包みの一つを解くと
その中に入れていた日記を取り出す

前に杏寿郎さんに見せた
彼の声を集めた日記だ

あの時は 杏寿郎さんには
ちゃんと説明しなかったけど


右のページと
左のページで
どちらの彼の言葉なのかを
整理して分けてある


そして 私にそれを
聞こえて来る声を
記録する様にと言ったのは


透真さんの方だった


私は知っていた
しのぶちゃんに言われた事

カナエちゃんの誤診を……
私が咎めるつもりなんて
私には 毛頭ないのだ

そもそも私は医者じゃないのだし



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