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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第17章 理由 後編


「そうですね、それに宇髄さんには
別件のお願いもありましたし?こちら
としては好都合です。手間が省けました」


「あげはには?」

「ええ、話しました」


「……で?」

「それ、私に聞いちゃいます?まだ、
あげはさんは荷物の整理をなさってますから、
こちらにおられますけど、ご本人から聞かれます?」

「もう、アイツには俺からは話したから。
俺が会いに行く理由はねぇよ」




「そうですねぇ、私が……気になると言えば。
あげはさんと言うより、煉獄さんの方が
心配ですが?宇髄さんは、煉獄さんの事、
何かご存じでは?例えば……、貴方の頬が
少しばかり腫れている理由とかも含めて、
お聞きしたい所ですが」

煉獄に殴られて
2日経ってるから
そんなに腫れも目立たなくなっていたのに

「俺からは、……アイツの為に
出来る事はやった。後はアイツが
なんとかすりゃいいこった」

「でも、大丈夫でしょうかね?煉獄さん」

「大丈夫だろ?煉獄だからな。後は……
本人達で、なんとかするだろーし?それに、
腑抜けても居られないだろうしな、煉獄も」

何かを知っているとも取れる様な
宇髄に言葉に
しのぶが小首を傾げた



必要な荷物を
最低限用意して
それでもそれなりの量には
なってしまったのだが

しのぶちゃんが用意してくれた
馬車の中に詰めるだけ詰め込んで行く
残りの大きい物は
明後日位に業者に運ばせるからと言われた


「わぁ~ん、淋しいですぅ。あげは様っ
また、いつでもいらして下さいね?」

「ううぅ、炎柱様と…お幸せにっ」

三人娘があげはを取り囲んで
それぞれに別れの言葉を述べる

「あげはさん、お元気で。ぐすんっ…ふぇ……」

「もう、今生の別れって訳でもないんだから。
大袈裟だよ。また、遊びに来るし……ね?」

「今まで、…お世話になりました。あげは様。
貴方から、教えられた事、胸に留めて…っ、
これからも、ここを守って行きますから。
しのぶ様と……共に。カナエ様の分も…」

いつも冷静なアオイが
目元を押さえて言葉を詰まらせていて
あげはが持っていた荷物を馬車の座席に置くと

アオイと視線を合わせて
アオイの頭を撫でた

「ううっ…、あげは様っ……私っ…」




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