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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第17章 理由 後編


しのぶが用意してくれた
お薬と逆の効果のあるお薬と言えば
あげはが自分の記憶の引き出しを辿った

「それって、桂枝茯苓丸
(けいしぶくりょうがん)の事?
それとも、当帰芍薬散
(とうきしゃくやくさん)の事?」

ニコニコ顔のしのぶに
あげははイライラした様子で返した

「勿論、どちらも、ご用意できますよ、
お任せ下さい!どうですか、要ります?」
「それも、要りませんっ!
もう、しのぶちゃんからかわないでって…」


最初に用意した方も
その後に用意すると言った方も
あげはに要らないと言われてしまって

つまらないと言いたげにしのぶが


「ああ。それでしたら、
タツノオトシゴもありますけど……?」


タツノオトシゴ……は漢方薬だけども
それは つまりは…そのっ


「それは、絶対要らないっ!!」


珍しい位にあげはが大きな声で
声を荒げて言ったので
これは本当に要らないのだろう…

「オットセイと、オオサンショウウオのが
良かったでしょうか?」

目を丸くさせて首を傾げながら
しのぶがあげはに尋ねて来る


「もうっ、要らないって言ってるんだけど?
そんなの…、使ったら……どうなるかっ」

「分かりました。なら、全てでいいですか?」
「もう、要らないって言ってるでしょーーー!!」


「あら、ちょっとした冗談でしたのに……。
でしたら、あげはさんの方に効く方はどうです?」


と距離を詰められて
耳元でしのぶがあげはに囁く

ふぅっと耳に吐息が掛かって
身体を密着させているので

しのぶの和らかい乳房が
自分の乳房に押し付けられていて


「今夜は…いい夜になるでしょうし?
どうです?」



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用語解説

桂枝茯苓丸と当帰芍薬散

女性のホルモンのバランスを整えて
月経周期を安定させて冷えを改善する
効果のある漢方薬。

ここでは、妊娠しやすくなるよう。
体質の改善にどうですか?と言う意味。

タツノオトシゴとオットセイと
オオサンショウウオ

いわゆる 男性用の精力増強剤の事

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