• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第17章 理由 後編


「先日の刀鍛冶の里でも、差し当たっての、
今日の所も、大丈夫でしょうけど……、
この先、必要かと思いまして」


そう言ってにっこりと
笑顔を浮かべて見せる
何だろうな 笑顔が…怖いな

刀鍛冶の里と
今日の所は大丈夫とは

一体何が大丈夫なのか?

はっとあげはが何かに
気が付いてしまって
もしかしてと思うけど
これってもしかしてっ……

「ねぇ、しのぶちゃん聞きたいんだけど。
これは……、その、…何のお薬?」
「あら?聞いちゃいます?それ。
あげはさんなら、成分か原料を言えば
何か察しがつくと思いますけど……?」


机の上に置いた
紙袋のひとつを指さして

「こっちが界面活性剤の
溶解性の錠剤で、……こっちが」

ひとつの袋の中身の説明をすると
今度は もうひとつの
紙袋を今度は指さして

「そして…、こっちがホオズキと
ホウセンカとシャクヤク等を
配合した飲み薬です」


お持ちになります?と
笑顔で問いかけられて


「いや、いい。
それは…要らないと思うから……」

「あら、いいんですか?煉獄さんはそれが、
お望みかもしれませんが。あげはさんは
……まだ。鬼殺隊を続けになられたいのでは?」


ん?そう言えば…
しのぶちゃん 今日は大丈夫って言ったな

さっき…


「でも、先に甘露寺さんの所に行ってしまって
良かったんですか?だって……あげはさんは
早くて、今日の日付が変わる頃か…。
遅くても、明日の日中ぐらいには……」

「しっ、しのぶちゃんっ!
……どうしてそんな事まで知ってるのっ!」

そこまで正確に私の……周期を
しのぶちゃんが 完全に把握してるって事?

にこにこと穏やかな笑みを称えて
しのぶがこちらを見ていて


怖い それも怖すぎる
私… しのぶちゃんのその笑顔が怖いっ


「あら?私には、何の事だかさっぱりです。
今夜は…いい夜になるといいですね?
あ、あげはさんが、これが要らないと
おっしゃられるのであれば、でしたら
……逆のお薬は要ります?」




ーーーーーーーーーーーーーーー

用語解説

界面活性剤の溶解性の錠剤
いわゆる殺精子剤の事

ホオズキ・ホウセンカ・シャクヤク
いわゆる 俗に言われる堕胎薬の事




/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp