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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第3章 琥珀糖の


鼻の良い炭治郎がそれに
誰よりも早く気がついて
台所に入って来た
「うわぁ、すごい、いい香りですね。
アオイさん…って、あげはさん!!」

てっきりいつも台所を
仕切っているのがアオイなので
あげはがそこに居たのを見て
驚いた様子だった

「あ、炭治郎君。訓練は終わったの?」
「あ、はい。今日の分は、
これから3人で自主練です」

台所の配膳台の上には
どれもさつまいもの使われている
お菓子ばかり並んでいた
でも おかしいな 
今はさつまいもの時期じゃないのに?
どうしてだろうと炭治郎は思った

スイートポテトにさつまいものプリン
そして今あげはさんは
さつまいものパンケーキを焼いていて
オーブンの中にもさつまいもの
ケーキかなんかが焼けている匂いがする

「さつまいも…、安かったんですか?」
「え、さつまいもは今は時期じゃないから、
高かったよ?」
「え、そうなんですか…」
だったら なんで こんなに沢山…

「おやつの時間になったら、
みんなでパンケーキ食べようね」
「あ、はい!きっと2人も喜こぶと思います」

「あらあら、これは、…また、
随分と作りましたね」
惨状とも呼べるほどの
さつまいものオンパレードに
しのぶが言った
しのぶも香りに釣られて覗きに来たようだ

「さつまいもは、わかったんだけど…
何にしたらいいか良く分からなくて、
…こんな事になってしまったの!
どうしよう?」

収拾がつかなくなって本人も
どうしたらいいのかお手上げのようだ

「多分、さつまいもなら何でも
…いいんじゃないかと。
それに沢山あった方が、
お喜びになると思いますよ」

しのぶの言葉に 
前に定食屋で物凄い量を
食べていたのを思い出した
確かに 量が沢山の方がいいかもしれない

「それよりも、
私はこれをお渡ししたくて来たんです」
としのぶがあげはに紙袋に入った
何かを手渡した
「これは?」
「今夜は、これをして寝て下さいね?
明日は私の見立てた服で
行ってもらいますので」
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