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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第17章 理由 後編


煉獄家に行っている時に
私への処分について尋ねた際に
胡蝶に話を通してからと言ったのは

こう言う考えだったのか

「中を、御覧になっては?」

しのぶにそう促されて
あげはがその人事異動命令の文面に
目を通した


「なっ、これっ…しのぶちゃんっ?
え?これって…もしかして、でも、ええっ?」


あげはが珍しく動揺していて
慌てた様子だったので
しのぶがその文面に目を向けると


口元を手で抑えながらニヤニヤと笑っていて


「まぁ。何とも、煉獄さんらしい…、
処罰の与え方ですね。
ちょっと、焼けちゃいます、ふふふ」

その人事異動命令の内容とは

私が単に 今日付けで
蝶屋敷付けから
炎屋敷付けになるだけではなくて


”永年において
炎柱である煉獄杏寿郎の
管理下の元に寄るものとする”


との文言までしっかりと

書き加えられていて……


その上に更に追い打ちを掛けるかの様に
公的な物であると お館様である
産屋敷 耀哉の印まで押してあるので


私はこの命令に従うより他にない



それも只の管理下の元ではなく
永年においての管理下の元…にだ

永年において……の


「あら、まぁ。こんな所でまで、
求婚なさるなんて。本当に……、
煉獄さんらしいですね」


そうしのぶが漏らすように
この文面をそのまま解釈するなら


ずっと……命ある限り
末永く 俺の側に居て欲しいとでも

言った所だろうか?

「あげはさん、……お顔、赤いですよ?」
「なっ、そんな事…ないからっ、ないし、
……ない…もん」

「あら、正直に嬉しいと
仰ったら良いのに……」
「べ、別に……嬉しくなんかっ…な」

「本当に?嬉しくなんかないんですか?」

「うっ、そ……それは、今はいいでしょ?
あんまり、からかわないでよ、
しのぶちゃんっ。それよりも、
他の……話って言うのは?」

いくつか話したい事があるとしのぶは
言っていたから 他にもあるはず

話したい事が

それも もっと重要な話が…
しのぶちゃんにはあるはずだ

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