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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第17章 理由 後編


3人娘があげはの方へ駆け寄って来て
しのぶが呼んでいると伝えに来た

しのぶちゃんにはここを出る前に
話があると言われていたから

その 話…なのだろうが

しのぶの居る
研究室の前に立って
ふぅーっと深く深呼吸をする

この部屋に入るのを
こんなに戸惑われたのは
あげは自身も初めてだった

コンコンとドアをノックすると
どうぞと中から声が返って来た
ガチャ…とドアを開くと

しのぶの姿があって

「ああ、あげはさんでしたか。
お戻りになられたのですね……どうぞ?」

入るように促されて
あげはが中に入ると

「今の、貴重な時期にお手間を
取らせてしまって申し訳ありません。
……いつくかお話しなくては
ならないのですが、まずは…簡単なお話から」


そう言って
自分が座って居る椅子の前にある
机の上に あげはの方へ向けて
一通の手紙を置いた


”異動命令”と表書きがされており
あげはがその人事異動命令を手に取って
裏を返すと
そこには産屋敷耀哉の名が記されている


直接の異動の命令……


「今日付けで、
あげはさんの蝶屋敷付きを解除します」


しのぶがそう告げた

これは私がそう告げられた
今のこの時点から

蝶屋敷の看護者じゃなくなると言う事だ


「え、しのぶちゃん…それは…」


炎屋敷へ行く事になるのは
知っていたし 了承はしていたが

籍はここに残してもらえると
思っていただけに 

少々 ショックだった


「そんな顔をなさらなくとも、
蝶屋敷付きの看護者じゃなくなるだけの、
話です。あげはさんが、看護者なのは
これからも、変わりのない事実ですから……」


人事異動命令……
ハッとあげはが思い出したことがある


「もしかして、この異動って…」

「ええ、あげはさんがお察しの通り。
炎柱である煉獄さんの、命令を度重なり
違反した事への処罰です。あげはさんが、
甲の隊士であって、例え元・柱で
あったとしても。何らかの形での体裁は
取る必要がありますから…、
それに、煉獄さんからは直接私に、
打診されていましたしね?」


「そう……、ああ。そう言う事ね」



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