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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第16章 理由 前編



見惚れる?って今 言った?

「ええ?見惚れるって、義勇が?」

「ああ。……綺麗だな、今日のあげはは。
いつもよりも、綺麗だ…煉獄の所為か?」


義勇からすれば
私は昔から良く知っていて
姉と弟の様な存在なのに

今日の義勇はやたらに
私の顔をじっと見て来るし
綺麗だなんて何度も言うとか……

と言うか
気になるのは分かるけど

顔が…近い

ともすれば
お互いの吐息が顔に掛かりそうだ


「義勇っ、顔…近いから」

「ああ、……すまない」


距離が近いと指摘されて
義勇があげはとの距離を離した


が しかし

義勇がこちらを見ている事には
違いが無くて


ああ と何かに気が付いたのか
合点が行った様子で漏らすと



「煉獄と寝たのか?」



あげはと義勇の
お互いの視線がぶつかって
そのまましばらく見つめ合ってしまって

ん?

あれ?義勇…今
とんでもない事 言わなかった?
え? 寝たって 寝たって言ったよね?

「義勇?」

「何だ?」

ギュッと義勇の耳をあげはが摘まんで
ギリギリと引っ張った

「あげは、やめろっ。痛い…、離せ」

「義勇が悪いっ!」

とあげはらしからぬ
キツイ口調で言われてしまって

「すまない」

義勇が恐縮して謝ったので
その耳は開放してあげた

「分かればよろしい」

「そうか、俺の気のせいだったか。
あげはから……、
色気の様な物を感じたから…、そうなのかと」

「悪かったわねっ!普段は色気なくって!」

「だが、気を付けろ……俺はいいが、危険だ」

「危険って?」

色気……か
自分では全然わからないけど
そんな物が出てるのか

でも そんな物に
疎そうな義勇が言うのだから
相当なのかもしれないけども……

でも 蜜璃ちゃんも
色気がって言ってたから…

それは他の人から見たら


「襲われるぞ?
……ああ、もう、遅かったか?」

「それって、さっきの宇髄さんの事?
誤解を招くような言い方しないでって、
何もされてないからっ!」



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