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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第16章 理由 前編


「不死川には……会ったのか?」

宇髄さんは何でも知っているのだろうか?

あの時の不死川の様子がおかしかったのは
あげはも分かっていたし

あの時 不死川君に
口付けをされるかと
思ったのは事実だ


「どうして、不死川君の事
……宇髄さんが気にするの?」

「不死川には、……なんかされたのか?」

「なんかって何を……?」


グッと手首を掴まれて
至近距離で目を見据えられる
整った宇髄の顔がすぐ目の前にあって

「お前が、悪いっ。それも派手にな……。
煉獄のモンになったって言いたいのなら、
ちゃんと、煉獄のモンになりゃーいいだろ?」

いつも見てる顔とは違う
赤い目があげはを捉えていて
その目から視線から逃れられないと
感じてしまって

ちゃんと
杏寿郎さんの物になればいいだなんて

それって 
宇髄さんから見たら
私はちゃんと
杏寿郎さんの物じゃないって

そう言われてる訳で…

そんな事
そんな事をっ…

「そ、そんな事、
宇髄さんに言われたくないから!」

私が 杏寿郎さんに
言わなきゃいけない事 言わないで
素直になれないのを責めに来たのかと思ったら
それだけじゃなくて……宇髄さんは

「甘露寺の言い方で……、覚悟決まったのか?
お前には、そんな生易しいもんじゃ足んねぇよ」

全く……コイツもコイツだなぁ……
ビンタの一発でも食らうつもりで
こっちは言ってやってるってぇのに

本当に 昔っからコイツは……
肝心な所でしゃーねぇ奴だなぁ

だから こそ

放って置けなくなっちまって
構いたくなっちまうんだろーが……


「何で……そんな事を、言う…の?」

「あげは……、お前が、煉獄に素直に
なれねぇって言うんだったら、
俺に、素直になっとくか?それも派手にな、
それともあれか?
多少、無理にでも素直にさせてもらいてぇか?」


それは
方法は厭わないと言う意味だろうか?

宇髄さんの言葉を
宇髄さんの言葉通りに取るのなら

私は宇髄さんに 今
口説かれてる事になるんだけど…

それも かなり 強引な感じに…

「冗談は…止めて下さいっ、
手を離して貰えませんか?」



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