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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第16章 理由 前編



次の日

あげはは透真の日輪刀を
義勇に渡すために水屋敷へと向かっていた

義勇には昨日 環に渡したい物があると
手紙を送って貰っていて
義勇からも都合をつけてくれるとの
返事があった


気配がなかった
風の揺らぎも

でも 背後に突然
人の気配がして

「……宇髄さん…ですよねって、それっ」

宇髄の顔を見たあげはが
宇髄の顔を指さしてその頬が
腫れ上がっているのを指摘した

「ああ、これ?聞いちゃう感じ?
お前の男に、派手にやられたんだけど?」

さらっと軽口で言われたけども
問題発言じゃなかったかな?今の

「そう言うと、それは……
杏寿郎さんがしたって事ですか?」

どうして杏寿郎さんが
宇髄さんを殴ったんだろ?

「話して……ないのか?」

宇髄のいきなり核心を突いて来る
質問があげはの胸にグサリと刺さった

「それについては、もう、蜜璃ちゃんから
お説教はしてもらいました、
悪かったと思っては居るけど…でも」

「お前は昔っから、肝心な事の方は
言わない女だもんなぁ」

「うっ……、それは…っ、
そうかも、知れませんけどっ」


「素直に……なれねぇのか?煉獄には……」


素直になれと 宇髄さんに言われて
どうしてこの宇髄天元と言う男は

私の事をこうも
知り尽くしているのだろうか?


「杏寿郎さんだから、
……素直になれないんですよ。
他の人になら、……まだしも……」

「あげは……、隙、見せすぎるなよ?」

「なっ…」

隙があると
宇髄さんに言われてしまって

「特に……不死川や、俺には……な」

「でも、……隙があるかもしれませんけど、
宇髄さんは……頼まれただけ……なんじゃ…」

「頼まれただけ……な、お前はそれで、俺が
今まで、お前に嫁になれって言ってたとか、
思ってんじゃねぇだろうな?
なんなら、俺に……素直になってもいいんだぜ?」

きっとこれは
宇髄さんにからかわれてるんだろうけども

どこまでが本気で
どこからが嘘なのか

相分からず宇髄さんの言葉の真意は読みにくい

私がどんな返答をしても
どっちにも取れる様な言い方しか
宇髄さんはしないだろうし…?

その辺りのやり取りの
駆け引きの仕方は

流石…大人の男性なだけの事はある
…と言っても同い年なのだが




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