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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第14章 束の間の いとま


「あの戦いで、とてもお返しできる
状態じゃなくなっちゃって…。
あ、あれと同じのは今、
隠に頼んで縫ってもらってるんだけど」

とあげはが蜜璃に申し訳なさそうに話した

「いいのよ。あれは全然着てないし。
じゃあ、あげはちゃんは、
あれを着て戦ったって事?」
「流石に、足を出せないから
タイツは履いてたけど……」

「その前が閉じれる隊服は、
まだあるから譲ってもいいけど。
ひとつだけ、私のお願い、聞いてくれるかしら?」

蜜璃が期待に満ちて
キラキラした目をこちらに向けていて
こっちとしては 着ていないやつとは言えど
蜜璃の為にあつらえた隊服を譲ってもらう
お伺いをしているのだから それを
交換条件にされたら
お願いを聞くより仕方ないのだけども


「今日、一日。これを着て過ごして欲しいの!
私のお揃いのやつ」


そう そう来ましたか 蜜璃ちゃん

サイズが合わないとは断れない
だって
私は蜜璃ちゃんと上背が変わらないし
胸の バストの大きさも
そんなに大差はないのだ
蜜璃の隊服は
つまり私にもジャストフィットする訳で

現にあの時 列車で着ていたあの隊服も
自分の為にあつらえたようにピッタリだったし

「どうせだったら、髪の毛もお揃いにしましょ!
きっと素敵だわ!あげはちゃんスタイルいいもの!」
「いや、蜜璃ちゃんとそんなに変わらないんだけど……」
「そんな事ないわ!あげはちゃんの方が、軽いもの!
おっぱいの大きさは同じくらいなのに、ずるいわ」

そうは言っても 蜜璃は特別な体質なのだ
筋肉の方が重量があるのだから
私と体格がほとんど同じでも

より筋肉の多い蜜璃の目方が重くなるのは
当然なのだけども……

「はい!これ、長い靴下ね!
あげはちゃんの髪の色の藤色のやつ!
んで、これを着てね。これね、前に頼んだ時に
生地の色を間違えて仕立てちゃったみたいで、
もってたんだけど、着てないやつなの!
あげはちゃんの髪に合いそうだし。これもあげるわ」

と生地に紺色の色味を帯びた
蜜璃とお揃いの前が全開の隊服を
蜜璃に押し付けられてしまった
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