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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第14章 束の間の いとま



「はい!煉獄さんに
出会えた事も、俺の財産です!!
俺、煉獄さんの様な、
立派な剣士になりたいです!」

「はははははっ!それは頼もしいな、
もう安心だ、俺が、鍛えてあげよう!
任せておくといい」

「はぁ、はぁ」

全集中の呼吸が途切れまではしてないが
黄色い少年の呼吸は少し乱れていた

「我妻少年は、ここに癖があるな」

そう言って善逸が木刀を握る右の手首の上から
杏寿郎がぐっと握った

「ここに変に力が入ってるな、
もっと力を抜くといい」

「こ、こう、ですか?」

善逸が杏寿郎に言われたことを意識して
木刀を振り下ろす

「そうだ、いいぞ。そのまま…、そうだ」

「はい!ありがとうございます!」

善逸の指導をしているのを
炭治郎が横目で見ていて
煉獄さんは
褒めて伸ばすタイプなんだなと感じていた

「我妻少年はそのまま続けて、
竈門少年は跳躍素振りだ」

「はい!」「はいっ!」

2人が杏寿郎の指示に返事を返して

杏寿郎が伊之助の方に近づいた

「君の育ては?」

「あん?んなもんいねえーし、俺のは我流だしな」

我流か…なるほど
めちゃくちゃで
規則性が存在しないと言えるほどの
型にはまらない感じなのはそのせいか

そして伊之助は
木刀も二本持って素振りをしていた

「君は二刀流なのだな……、ふむ。俺も
実際に君以外の二刀流を見た事がないから
指導が難しいかもしれないが…まぁいい、来なさい」

そう言って木刀を構えて
伊之助に掛かってくるように言った

「ギョロギョロ目ん玉!もう、怪我はいいのかよ?」
「ああ、肋骨は折れているが、問題ない。
ついでだ、君達も一緒に掛かって来ると良い」

あの上弦の鬼と戦った
煉獄さんに 俺達3人で挑むのか

ゴクリと炭治郎が
木刀を構えて 固唾をのんだ

それから煉獄さんと掛かり稽古をしたが
俺達が3人で掛かっても煉獄さんに
全て捌かれて 受け止められてしまって

俺達が呼吸が続かなくなって
地面に転がっていても
ニコニコと余裕のある笑顔を浮かべていて

やっぱり 柱って人は
普通じゃないと 炭治郎は感じていた

「嘴平少年の、身体は類まれなる柔軟性と
筋力を兼ね備えているのだな。素晴らしい」
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