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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第14章 束の間の いとま


ほとんど 初対面だった時も
婚約者が行方不明になって
時間が経っていなくても

でも 杏寿郎さんは
初めて会ったあの時
どうして 私に 求婚したんだろう?

うーんと蜜璃が考え込んで

「でも、透真さんが生きてた頃って、
5年前位の話?」
「うん、そうだよ。
杏寿郎さんが新入隊士だった頃」
「もしかして、
煉獄さんの初恋ってあげはちゃんかもね?」

蜜璃の言葉にあげはが今度は
うーんと考えて

「でも、初恋は実らないって言うけどね……」

そう言って自分の初恋を思い出したのか
あげはが物悲しそうな表情を浮かべた

「あげは……ちゃん。あげはちゃんの
初恋の話も、とっても、とっても
興味あるけど!でも、今夜は
煉獄さんとの話を聞きたいわぁ~」

「そう言えば、……蜜璃ちゃんは、
杏寿郎さんの継子だったんでしょ?」
「うん、そうなの!沢山稽古つけて貰って、
沢山可愛がって貰ったの!素敵なお兄様よ」

惚れっぽいのは 昔からだろうし
どうして蜜璃ちゃんは
杏寿郎に惹かれなかったのだろうか?
師範として 兄として 見てたから?

「でも、蜜璃ちゃんの性格だったら、
杏寿郎さんの事好きになったりとか
……なかったの?」

あげはの言葉に蜜璃が
その頃の事を思い出しているのか
しばらく考え込むと

「その時のドキドキが、敬愛なのか
親愛なのか……私も正直迷ってた事はあるわ。
でも、煉獄さんの事見てたら気が付いたの…」

「気が付いた?」
「煉獄さんの口から、
直接聞いたのは大分してからだったけど……」

そう言って枕に顔を埋めて体勢を変えると
寝ころびながらあげはの顔を見て来て

「煉獄さんは、とても優しい目で私を
見ててくれたけど。
そう言う意味じゃないなって、それと……」
あげはの方を見て 蜜璃がふわっと笑った
「蜜璃ちゃん?」

「煉獄さんには……、
大事に想ってる人が居るってわかったから」

それは 彼が ずっと
私の事を あの初めて会った時から

ずっと 想ってて くれたって……事?

「羨ましいわ、ちょっぴり妬けちゃうもの」
「え?でも、蜜璃ちゃんには……いっ」

その名前を出そうとしたのを蜜璃に
唇に指を置かれて止められてしまった



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