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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第14章 束の間の いとま


「きゃああああっん!なんて素敵なの?
こんな事があるなんて、素敵過ぎるわぁ~!
あげはちゃんの、煉獄さんへの想いが、
恋の呼吸を目覚めさせたのね!
はぁー、なんてロマンチックなのかしらぁ~
素敵っ!」

「いや、それはいいんだけど」
「良くないわよ!大事な事じゃない?」
「だから、私は、
それの使い方を教えて欲しい……んだけど」

恋の呼吸の使い方

「そんなの簡単よ!こう、胸の中の
キューンとした、熱い、ドキドキのね、
こう、バクバクの気持ちを、
えぇええーーーい!って
刀に乗せるの、そうしたらね?
ここの所がぎゅんってなってぇ~」

「う、……うん?」

どうしよう
全然 伝わって来ないんだけど?

そうだった 私 迂闊だった
蜜璃ちゃん 説明 めっちゃ 下手だって

すっかり 忘れてたわ

「でね、こうして、ここの所が、
ズドドーンってなってね。それを、こうね
……こうしてぇ、それからね」

蜜璃は一生懸命に説明してくれて
私に伝えようとしてくれている
それは とても良く分かったんだけど

伝えようとしている事が 
擬音が多すぎて伝わって来ない

「蜜璃ちゃん」

「ん、どうしたの?
分かりにくかったかしら?」

「あのね、お願いがあるんだけど
……見取り稽古させて貰ってもいい?」

「あ、そうよね。
……ごめんね、説明上手くできなくて」

そう言って蜜璃がしゅんとしてしまって
あげはは申し訳ない気持ちになってしまった

「ごめんね?蜜璃ちゃん」
「ううん、いいの。こっちこそ、ごめんね?
私……、説明するの苦手くそで」


稽古着に着替えて
道場で向かい合う

中央でお互いに礼をして
あげはが蜜璃の前に正座する

真っすぐに自分に
あげはの視線が向けられていて

あげはちゃんの真剣な表情 素敵だわ
こんな時に あれだけど すごく

綺麗……

あげはちゃん 前から素敵だったけど
煉獄さんのお陰で もっと綺麗だわ
今までよりも 何倍も 綺麗

とぼんやりとあげはの顔に
蜜璃が見惚れていて

「蜜璃ちゃん?どうしたの?」

「あ、あら、やだ!ごめんなさいっ!
私ったら……あげはちゃんが、
綺麗過ぎて見惚れちゃってたわ!」

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