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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第13章 湯治編 小さな蜜月 ※R-18


休ませないって意味での
一刻の猶予だったの?

「それに俺は、
君に一刻以上の猶予を与えたと思うが?」

と堪えきれそうにないような
どうしようもない声で囁かれると
中からジュンっと潤って滲み出して来る

確かにさっきそうしてから
一刻以上の時間は経過しているが

やっぱり この人は…与える選択肢が
両極端すぎるっ!!

「俺は、君をもっと愛したくて堪らないのだが、
君は俺の愛は、受け止め切れないか?」

そんな顔で そんな声で
そんな事 言われてしまったら

「……あげはっ」
「んっ、あっ、杏……寿郎っん」

答えを返す前に
体を彼にまさぐられて
声が漏れてしまった

受け止められないとは言えなくて
渋々ながら了承してしまって 
それから後悔しても 遅い訳で

その次に目を覚ますと
随分と陽が高くなっていて

隣の杏寿郎の方を見ると
眠っている様だった
眠っているとまだあどけない顔をしているが

さっきまで散々人の事を
良い様にしてくれてからに
可愛さ余って憎さ百倍とはこの事だろうが

ああ 里の人に申し訳ない事をしたなぁ
朝ご飯用意してくれてただろうしなぁ
とあげはは罪悪感を感じてしまった





ーーーーーーーーーーー



刀が打ち上がるまでの間は
それこそこんな…蜜月の様に過ごして
朝も昼も夜も 
お構いなしに 求められては応じて

もうとっくに夜が明けて
朝になって大分してるのに
まだ床の中で寛いで過ごしていて

「どうした、あげは?浮かない顔をしてるが?」
浮かない顔をしてる原因を作ってる人が
平然とした顔をして尋ねて来た
「そうですか?気のせいじゃないですか?」
「随分言葉端が
厳しい様にあるが?気のせいか?」
「だって、こんな生活
…してて良いのかって…人として」
罪悪感を感じているのか
あげはは気にしてる様だった

「普段、自分の身を削って邁進してるのだからな!
少しばかり、休息しても文句は言われまい」
「休息…所か、自堕落…なような?
気がしますけど…」

まだ日輪刀も仕上がっておらず
肋骨が完治するまでは仕事にも戻れない
湯治に来ているのだし
気に病む必要もないものを

「俺は、幸せだが?あげはは違うのか?」
「…もう少しばかり」
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