第13章 湯治編 小さな蜜月 ※R-18
「なら、やめよう」
そう言って離そうとした体を引き寄せられると
俺の耳元であげはが
「お願いだからぁ、…やめないでっ…」
「なら、強請るといい。
そう言う時はどう言うんだ?」
“もっと”だろうといやらしく囁かれて
中がキュウンとして来る
欲しいんだな 私…杏寿郎さんが
「もっとして…欲しいけど…でも」
「ダメなのか?」
「んっ、あっ、でも、
…どうしようもなく…、なっちゃう…」
「あげは」
低い声で呼ばれて 見上げると
上から私を見下ろしている
杏寿郎の視線が表情が どうしようもなく
男の顔をしていて
かっこいい
ギュッと抱きしめられて
痛いくらいに力を込められてしまって
思わず逃れようと身じろいだが
当然男性の力で抱きしめられれば
逃れようもなくて…
自分の熱くなって潤ってる部分に
杏寿郎の硬くなった部分を
グイグイと押し当てられて
その部分でゴリゴリと擦られると
自分の中にそれを受け入れた時を
想像してしまって 堪らなくなって来る
でも…… でも これって
「俺の方も…、
どうしようもなく…なりそうだが?」
と切なそうな表情をして杏寿郎が漏らした
心なしか彼女の表情が
さっきまでと違うのに気が付いた
不安…そうに見える
「あ、あの…杏寿郎さんっ…の…」
俺の?俺のがどうかしたのだろうか?
押し当ててしまって不快だったのだろうか?
「少しばかり…と言うか、
かなり…大きすぎや…しませんか?」
今こうして密着してる
自分のお腹の辺りに当たってるので
感覚で感じて大きさを推測するに
結構…立派な…モノを されている
杏寿郎さんは体格に恵まれているから
その体格に見合う物なら
それこそ立派な物なのだろうけど
「そんな所に文句を言われても、
大きさは変えられないが?
入らないとでも言いたいのか?」
大きすぎる? 俺のがか?
悪いがそこまで規格外に大きい訳でもない
大きい方だというだけの部類だ…と思うのだが
彼女は長らく
そう言った事をして居なかった様だし
不安があるのかも知れないが
「慣らすのに、
時間を掛ければいいんじゃないか?」