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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第11章 バラと琥珀糖


“逢引き”つまり“デート”って事か
そう言って差し出された手をあげはが取った
普通に繋いだ手を
恋人繋ぎに変えられてしまって
どうにもソワソワしてしまって落ち着かない

「君は何か希望はあるか?」
「そう言えば、杏寿郎さんのご趣味を
知りませんでした。杏寿郎さんは、お休みは
どのようにしてお過ごしで?」
「俺か?俺は休みはそうだなぁ、趣味で
している事と言えば、能楽や歌舞伎や、
相撲鑑賞だな」
「じゃあ、そうしましょう。今は場所は
やってないので、どちらかにしましょうか?」
「俺としては、君の行きたい所でいいのだが?
君は休みの日は何をしているんだ?」

「しのぶちゃんと、生薬の買い付けに行ったり、
刀鍛冶の里で温泉に入るのは好きですけど。
後は、カナヲとシャボン玉をしたり…
あの3人とおじゃみや双六をしたり、
後は、アオイちゃんと繕いをしたり…後は。
読書ですかね?看護の本や医学の本を読みます」

「なんかこう、娯楽…ぽいのはないのか?」
「禰󠄀豆子ちゃんの髪を結ったり…撫でたりする
と癒されますよ?で、どうされますか?」
と能楽堂をさして尋ねた

「君は能楽を嗜むのか?」
「付き合い程度には、何度か…ありますが。
演目を見て考えられては?」

それも一理あると思い
公演の演目の確認をする

「羽衣…か」
「ご覧になられた事がおありで?」

「いや、ない!羽衣は…昔父上が、
母上と良く観に行かれていた演目だな」
「なら、私とじゃない方がいいかも
知れませんね」
別の場所にしようと提案して来た
あげはの手を取って

「いや、観よう」

「でも、私じゃなくて
槇寿郎様と千寿郎君との方が…」
「君がそれに遠慮するな!
君は俺の妻になるのだからな」

公演までは30分くらいで
開場はしていたので中には入れたが
こんな真っ正面のいい席で観るのか…
きっと能楽のチケットは
サーカスのチケットより
高価で値の張るものだったに違いないが

羽衣を見終わって
能楽堂を後にする

「どうだった?つまらなかったのではないか?」
「私の知ってる、天女の羽衣のお話と、
能楽の羽衣は内容が違うんですね」
「俺なら、天女の羽衣は返さないかも知れんがな」
「白龍はいい人だったって、事ですか?」
杏寿郎の感想を聞いてあげはが返した
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