• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第11章 バラと琥珀糖


「あげはさんの右の耳から…、
知らない奴の声がするんだ、たまに」
「はん?紋逸。んな事あんのか?
あげるの耳ん中に、口でもついてんのかよ!」
善逸の隣にいた伊之助がそう言った

耳の中に口がある?

「いや、猪頭少年の言う事が、
あながち正解なのかもしれん」
「あの、煉獄さん…あげはさんの事」
炭治郎が心配そうな顔をしながら
杏寿郎の方を見ていた

「大丈夫だ、竈門少年!あげはは俺が、守る!
黄色い少年、猪頭少年!君たちにも礼を言うぞ。
彼女を救う術が見つかったからな!」


杏寿郎はしのぶに相談したい事があると
炭治郎達の病屋を後にした

それからしばらくしてあげはが
3人の様子を見に病室へ入って来て

炭治郎はある事に気がついた
あげはから感じる微かだった鬼の匂いが
前よりも倍以上に 強くなっていたから

「炭治郎君、善逸君に、伊之助も体はどう?」
「あげはさんっ!あげはさんは、
お体の具合とか、大丈夫ですか?」
「私は、後は骨折だけだから…」
あげはさんの顔色を見ていても
別段 体調には変化は無いようだった

煉獄さんからあげはさんには
自分から折を見て伝えると言われてる以上
俺からはそれに何かを言えない

あげはさんの耳に寄生してる鬼の一部は
恐らく血気術によるものだろうが

それが彼女と聴覚を共有してその鬼に
彼女が聞き得た事を全て
伝えているのかもしれない事

それから 善逸の言っていた言葉からするに
鬼はあげはさんの耳の中に
直接自分の声を届けてる可能性があるって事



竈門少年と我妻少年それから嘴平少年の話を
まとめて胡蝶に俺は説明した

「…そうですか、にわかに
信じがたい話ですが…、でもそれが事実で
あるなら、全てに辻褄が合います」

「胡蝶は、あげはから彼の声が聞こえると
相談された事はないのか?」

「ありません。眠りが浅いのでそれを
助けるお薬ならお渡しした事がありますが
煉獄さんは、幻聴と言う言葉をご存知ですか?」

幻聴と言われて

どうして胡蝶が突然こんな話をし始めるのかと
思いながらも杏寿郎は返した

「幻聴?誰もいないのに声がするアレか?」
/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp