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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第82章 集いし 炎屋敷



「可愛らしいですね、カエル」

「ああ、無事に…帰らねばな…、
あの家にまた」

「ええ、そうでありますね。杏寿郎…」


中に戻ると…中庭で 不死川と冨岡が

手合わせをしていて 宇髄はそれを

酒の肴にして飲んでいる様だった

宇髄は毒も効かない身体をしてるが

同様に…酒にも酔わない体質をしているから

あれだけ豪快に飲んでいても

酔っている様子は全くない


中庭の反対側では胡蝶と甘露寺が

竈門少年達3人に稽古を付けている様だった


「午睡の時間でも…
この感じだと…取った方が良さそうですね」

「都合がいい事に、部屋ならあるからな。
少し…午後には…身体を夜に向けて休めよう」


そう…今夜は…長い夜になるのだ…

夜明け前からじゃなく…

日没と共に…か月の出と共に…

彼は…この屋敷に現れる…のだろう

この数の鬼殺隊が居ようと…

夜明けを待つ持久戦での勝利は…

理論上あり得ない…

そんな…長時間… 三上透真とは…

向き合っては…居られない…だろう…

もしかしたら…長い夜ではなくて

短い夜…になるのかも知れない…

ごそっとあげはが

自分のポケットに手を入れると

先程千寿郎がくれた…カエルの置物に指が触れた



無事に帰る…



そうだ… 帰らなくちゃ…

槇寿郎様も…待ってると言ってくれていた


あげはが自分の手の中に
その小さなカエルの置物を入れて
きゅ…と自分の手の中に握りしめた


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