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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第82章 集いし 炎屋敷



「望月っ、お前も来ていたのか?っと…
宇髄が邪魔で見えて無かったが…
千寿郎も来てくれていたのだな。
気付くのが遅くなってしまってすまない…。
それより、ふたりはどうして、ここに?」


今夜は…ここが

三上透真との決戦の舞台になるのだから

炎屋敷には 満月になる今日は

近づかない様にと前もって

あっちにも連絡していたのだが…


その来るなと念を押して置いたのにも
関わらずふたりの姿があって
当の杏寿郎も驚いた様子だった

「はい、すいません兄上。
兄上から…の伝言は…確かに
こちらも受け取って居たのでありますが。
今日は父上の名代として…
こちらを…兄上と姉上に渡す様にと…
言われて参りました」

千寿郎の後ろに控えていた
望月が杏寿郎に対して深く頭を下げた

「杏寿郎様、千寿郎坊ちゃんの仰る通りに
煉獄家の主である、煉獄槇寿郎様の
名代として、こちらに参られました。
千寿郎坊ちゃんに付き添う様にと…」

確かに…千寿郎だけなら
俺の身を案じて顔を見に来たのかと
そう捉える事も出来るが…
一緒に馬車に乗って来た望月が
そう言うのであれば…
千寿郎は父上の名代…と言う事になる

「そうか、よく来てくれたな。千寿郎。
立ち話も…なんだ、皆も…上がってくれ」

その杏寿郎の言葉に
ガラガラと炎屋敷の戸が向こう側から開いて


「ようこそ、皆様…お越しくださいました」

「広間の方に…どうぞ…」


炎屋敷の使用人が玄関の所に集まっていて

この場に集っていた面子に

深々と頭を下げて出迎える


「そうか、邪魔をする」


そう言って小さく頭を下げると

義勇がスタスタと玄関の前で

立ったままになっていた

他の面子に遠慮をする様子もなく進んで行って


「んじゃ、邪魔さしてもらうぜェ」


その義勇に続く形で 不死川も

玄関の戸をくぐって中に入った


「……あん時…、俺とここでした…話…、
忘れんなよ?煉獄。分かってんだろうなァ」



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