第81章 その琥珀糖はまるで
「ねぇ、それを
伊之助はアオイさんにあげたの?
だったらさ、炭治郎もカナヲちゃんに
それ買うんでしょ?だったら俺も、
ねずこちゃんに、鏡、買うからさ」
「善逸君、それは名案ですね。
そうしたら、皆へのお土産として
炭治郎君も…カナヲに鏡も
その贈り物もついでと言えば、
渡しやすいでしょうし?
でしたら、私があの3人の分の
は…出しましょう。
伊之助君、伊之助君が、
あの3人に合いそうなのを
選んでくれませんか?お願いします」
「当然だッ、任せろ!しのぶ」
伊之助がすみ きよ なほの
あの3人に似合いそうな柄の
螺鈿細工の丸いコンパクト型の鏡を
それこそ動物的なセンスで選んでいて
善逸はねずこの分を…こっちがいいっ
いやでもこっちも良いっと
騒がしい感じにしながら…選んでいて
俺は…あの…蝶屋敷で カナヲの側に
何時も飛んでいるあの青い蝶が
大きく1匹 中央に
細工されているのにする事にした
「ねぇ炭治郎ッ」
後ろから選んでいたはずの善逸が
炭治郎に声を掛けて来て
「どうしたんだ?善逸。
もう、ねずこに渡す鏡決まったのか?」
そうじゃなくてと善逸が言って来て
善逸がある事を炭治郎に耳打ちして来て
ねずこの鏡を選んでいる感じで
別の柄の鏡を2つ善逸がその手に持っていて
ズイっと…伊之助がもう1つ
可愛らしいハート柄があしらわれた
鏡をこれもだと言って出して来て
しのぶは少し離れた場所で
鏡を選んでいる最中で
「伊之助、善逸…、
だったら…もう1つ要ると思う。
しのぶさんにとっても、
あげはさんにとっても、
あのすみちゃんきよちゃんなほちゃんに、
アオイさんにとっても…、そして…
カナヲにとっても…、
大事な…人が居るんだ…。
俺はその人の事は、
カナヲの話の中でしか知らないけど…
での…蝶屋敷の皆にとっては…それこそ…
大切な人…である事には変わりないと思う」