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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第81章 その琥珀糖はまるで



そう言って しのぶの案内で

しばらく通りを歩くと ここですと

しのぶが1軒の小間物屋の前で足を止めて

炭治郎に声を掛けて来た


女の子が好きそうな可愛らしい小物が

狭い店にはびっしりと並べられて居て

年頃の女の子達が商品を吟味している


「凄いな…。小物が
沢山…ありすぎて…、
目移り…しそう…だ。
なぁ、伊之助、伊之助はアオイさんに
何を買ったんだ?簪か?それとも櫛か?」


昔…母さんが…父さんから貰ったんだと

贈られた簪と櫛を…大事そうに

身につけないでタンスにしまって居て

時折…夜に他の兄弟が寝静まった頃に

穏やかな目をしながら

それを静かに眺めていたのを…俺は

何度か…見かけた事があったから


女の人に…贈る物は…簪か櫛なのだろうと

そんな程度にしか…

知識が無かったのだけども


しのぶさんから…それは求婚の意味なので

カナヲが驚いてしまいますよと言われてしまって

炭治郎は自分の無知さで

言ってしまった事が
恥ずかしくなってしまって

顔を真っ赤にしてしまって居て

もし…それを知らないままで

カナヲにお礼を購入して渡した時の

カナヲの反応を想像してしまって

危うく カナヲにお礼をするはずなのに

混乱させてしまう所だったと…

危ない事を…してしまいそうなのは…

未然に防がれたのだが


「だったら…、これにします…」


「お前も、鏡、買え!権八郎ッ」


鏡は…買うつもりは無かったんだけども
伊之助が買え買えと五月蠅かったので

「鏡…か…、
分かったよ。伊之助。鏡も買うよ」

そう言って炭治郎が 自分がカナヲにと

選んだお礼の品物と一緒に

伊之助がアオイに購入した螺鈿の鏡の中から

カナヲに合いそうな物を…と選んでいると


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