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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第81章 その琥珀糖はまるで



※炭治郎×カナヲ要素あります





蝶屋敷の…中庭の一角で

炭治郎は…カナヲから
渡したい物があると言われて

この場所まで…スタスタと歩いて行く
カナヲの後をついて来たのではあるが


ひら…っ ひら…っと1匹 

ひら…ひら…と また1匹


カナヲを囲む様にして…

蝶々が集まって来る


「凄いな、蝶が…こんなに、
これ…カナヲがしてるのか…?」

「カナエ…姉さんが…
教えてくれた…から…蝶寄せ…」

「なぁ、カナヲ。ここに戻って来たら、
それ、俺にも教えてくれないか?
俺にも…出来るなら……、
俺も…できたら…良いなって。
禰豆子が…喜びそう…だなって、
そう…、思ったんだけど…」


カナヲに蝶寄せのやり方を
今じゃなくてここに戻って来た時に
教えて欲しいと炭治郎が言うと

ぎゅ…とカナヲが
自分の胸の前で手を握って
その炭治郎の言葉を噛みしめる様にして
炭治郎のその言葉に コクンと頷く

「うん…、今度…、
蝶寄せ、炭治郎に教える…ね…。
あのねっ、炭治郎…。炭治郎にね…、
私の…大事な物を…預かって…欲しい…のッ」


カナヲがそう言って


「カナヲの…大事な物?」

「これ…、預かって…、炭治郎」


聞き返した炭治郎に対して

カナヲが自分の隊服のポケットの中から

ある物を取り出すと


これを…預かって欲しいと

炭治郎の前に差し出して来る


「これ…」


それは…カナヲが…カナエさんから

しのぶさんのお姉さんに貰った…

大切なコインで


「カナヲ…ッ、これは…
カナヲの…大事な物…で…ッ」


流石に…これは…預かれないと
炭治郎が断ろうとしたのを
グイグイと炭治郎の手を
カナヲが押し返して来て

自分と背格好がそんなに変わらないカナヲの

その身体のどこにそんな力があるのかと…

言いたくなる様な…感じ…の…

凄い力で押し返して来て

しばらくの間…ふたりで
コインの押し付け合いをしてしまって居た



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