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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第81章 その琥珀糖はまるで



伊之助が持っていたのは円形の螺鈿細工の

2面の鏡が付いたコンパクトミラーで

表面には螺鈿細工が施されている


螺鈿細工(らでんざいく)は

貝殻の内側の真珠層と呼ばれる

キラキラと虹色に輝く部分を職人が

はめ込んで柄を仕上げていく細工物で


箸や小物入れや帯留め
簪や櫛なんかにも…施されているのだが


伊之助の手の上にある

円形のコンパクトミラーには


可愛らしい カラフルな優しい色合いの花々と

数匹の蝶が飛び交って居る柄になって居る


その…数匹の蝶の中に…

目を惹く 青い蝶が…1匹飛んでいて



「コイツ…、ここんとこの青いの。
なんか、アオコ…みてぇだから。
アイツ…いつも…屋敷の中で
あっち行ったりこっち行ったりして
忙しそうにしてっし。
見てて、アオコに…見えたから…これにする」


「余り…贈り物としては…鏡には
いい意味と…割れてしまうと言う事から
悪い意味があるので贈り物にするには
敬遠されがちではありますが…。
アオイは…真面目ですから。
実用的な物の方が…喜ぶでしょうし…。
きっと…アオイも…伊之助君の…
その贈り物気に入ってくれるでしょうね?
煉獄さんと…あげはさんは、最初は…
あんな風に仲良くなかったんですよ?
煉獄さんがあげはさんにある物を
今の伊之助君みたいに贈ったから…。
あの2人は…あんな風に…なったんですよ。
あ、私がこの話をした事は…
内緒にして置いて下さいね?」

小間物屋で手鏡を購入して
可愛らしい柄の包装紙で包んで貰って

蝶屋敷までの道を…また屋根の上を走って戻る

屋敷に戻って伊之助と別れた

姿を見なかった伊之助に対して

炭治郎と善逸が

どこに行ってたんだと話しかけていて


「炭治郎君~、
善逸君~、ちょっと良いですか~」


これ以上伊之助に対して詮索されない様に

しのぶは2人を自分の方へ呼び寄せた

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