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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第80章 それぞれの前夜



「ああ、あげはの事かァ?
知ってるも何も、あげはとの方が、
古い付き合いにならぁ。
アイツには俺も、何度も世話になってっしなァ。
いすゞ…つったな、
んなしけた面してんじゃねぇよ。
たまたま煉獄とは、縁が無かっただけだァ。
まだ、歳も若いんだしよォ。
あげははああ見えて、
歳は俺や煉獄より上だからなァ。
先に花嫁衣裳着せてやってくれや。
結婚するたァ、聞いてんが。
ガキが出来ちまったら、
こん先、どうするつもりにしてんだか。
考えてんのか、考えてねえのかまでは、
俺もそこまで知りやしねえけどなァ」

その不死川の言葉に
いすゞは驚いたような顔をしていて

『あのっ、不死川様…は、
その…。お歳は御幾つ…で…』

「俺かァ?俺ァ、21だぁ。
俺の歳なんざ聞いてどうだてんだ。
ああ、もしかして、あげはの歳が
自分とそんなに変わらねぇと
思ってた口か?あげはは、
見た目は若く見えるが、23だぜぇ」

団子屋の常連客からも
驚きの声が聞こえて来て
あげははこの団子屋で有名人な様だが
アイツ…一体…ここで何やらかしただァ?

おはぎは美味かったので
持ち帰り用にエビ団子とおはぎを頼んで
エビ団子は屋敷に使用人に食わせる事にした

「ああ、待ってくれ…。いすゞ、
ここは桜餅…あんのかァ?
あったら、50個ほどくれぇ」

『あっ、はいっ。おはぎ10個に
エビ団子10本、桜餅50個ですね…?
あの…、不死川様…。
良いんですか?そんなに…沢山…』

「何がだァ?おはぎは俺が食うし、
エビ団子は俺の屋敷の連中の土産だし、
桜餅は好きな奴がいんだよ」

『はいっ、ただ今、
準備の方…させて頂きますッ』

いすゞが不死川が
持ち帰りたいと言った物を
用意しに団子屋の中に入って行って
包みを持って戻って来る

『すいません、お待たせしましたどうぞ』

「ああ、悪いな。また…来らぁ。
ここの…おはぎは…美味かったからなァ。
んじゃ、お勘定…ここに置いてくぜェ。
エビ団子も、偶には悪かねぇかもな」

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