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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第80章 それぞれの前夜



その鴉が届けてくれた手紙には

俺が…気を遣った事が
伊黒にはバレてたみたいで

そのお礼の手紙…だったが…

お礼を言われてるハズなのに
なぜか嫌味な感じなのは

アイツの…性分なんだろうな…

伊黒のやつも損な男だとは

俺も…そんな風に見られやすいから…

お互い様かと思う事にして


『おはぎ、3つ…、お待たせしましたっ』


お皿に乗ったおはぎ3つが

不死川の元に届けられたのだが

おはぎの横に自分が頼んだ憶えのない
エビ団子の串が2本
添えられているのが見えて


「オイっ、姉ちゃん。
ちょっと待てやァ、これ、見ろォ。
俺ァ、エビ団子なんざぁ、
頼んだ憶えねぇんだがよォ」

『それは…、私からです。
おはぎばっかりよりも、
ちょっと塩っけがある方が、
おはぎも美味しいですから。
うちの名物は、そのエビ団子ですのでッ。
それだけです。
後、私は、いすゞですのでッ』

「あん?どっちでも…良いだろうがよォ。
いすゞ、いすゞってうるせぇやつだなァ。
わぁったよ、食えばいいんだろ?食えば」

『前に来た鬼狩り様も…、うちの自慢の
エビ団子を、美味い!と言って下さったので。
お味の方は、間違いありませんから』

いすゞが言った
その美味いのイントネーションに
不死川は聞き覚えがあって

「はっ、この団子屋に、
煉獄の奴も…来てたのかァ?」

『不死川様は、
れっ、煉獄様をご存じなのですか?』

いすゞは不死川の口から
その名前が出て来た事に
驚きを隠せない様な様子だったのだが

鬼殺隊はそんなに広い世界じゃねぇし
同じ柱なんざしてんだ 知らねぇわけはねぇし

「まぁ…なぁ…」

『でっ、でしたら…あの…
煉獄様と…恋仲にある…方の事も…ッ。
不死川様は…、ご存じなのですか?』

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