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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第80章 それぞれの前夜




つまりは…こうして普段の呼吸に負荷を掛ければ

あげはの使う二段呼吸に耐えられるだけの

伸縮性のある肺と…心臓の機能を備える為の

鍛錬になる…と言う…話だが…


あげはみたいに…長年に渡って

それを使う事に慣らしてない隊士達にも

あの爆発的に呼吸の精度を上げる

あの呼吸法を使える為の訓練法を樹立すれば…

鬼殺隊その物の戦力の底上げに繋がると言うのが

胡蝶のやつの二段呼吸への見解で

その二段呼吸については…自分の継子である

栗花落カナヲに…その修行法を

機能回復訓練に追加する様に

俺達みたいに 今回の
三上透真との戦いに参加しない奴らにも

それを教える為の方法と
負担を軽減する解決策を

探させているとは…話をしてたが…


はぁ…と不死川がため息を一つついて


「あの胡蝶の所の継子も…苦労すんなァ」


そんな事を考えながら不死川が早駆けをしていると

山の中の街道に ぽつんと1軒店を構えている

団子の絵が描かれた のぼりを見つけて

その先には 街道を行く人向けの
休憩所の様な小さな団子屋を見つけた


こんな人里から少し離れた場所にある

寂れた様に見える団子屋だが

小さな店の外に並べられた長椅子にも

客の姿があって


『いすゞちゃーん、お茶お代わり』

『はーい、ただ今』

『俺は、エビ団子2本追加~』

『はーい、エビ団子、2本…畏まりました』

『団子の注文、頼みたいんだが…』

『はい、少々お待ちください』


花から花へと蜜を吸いながら移動する
蝶々か何かみたいに
長椅子のあちこちから聞こえる声に
可愛らしい鈴を鳴らした様な声で返事をして

この店の看板娘らしい 年若い娘が

愛想のいい笑顔を振りまきながら

額に汗を浮かべつつ接客をしていて



『いらっしゃいませ。お1人様ですか?』



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