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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第80章 それぞれの前夜



『あの、冨岡様…、
お水でしたら私がお持ち致しましょうか?』

「……ッ…、
いいのか?すまない…世話になる…」


背後から声を掛けられたが

気が付くのが遅れてしまっていた

自分が酒に飲まれてて

感覚が鈍っていたのもあるが…

宇髄のこの3人の嫁達も

…忍… くのいちだったな


この…女性は宇髄の3人の嫁の中で

一番年長の…泣き黒子が特徴的な

確か…名前は…雛鶴と言って居たか…


さっきの話の中で雛鶴は

年齢は俺と同じ…で 
21だと…話していた気がする…


さっきの食事の時も…
彼女は酒が飲める年齢だが

そんなに飲まずに…全体の状況を見ていたか…


縁側に腰を降ろして ありがたく

雛鶴の申し出に甘える事にして

水を取りに行った雛鶴が戻るのを

義勇が待っていると


お盆に水と…丸薬を乗せて

雛鶴がどうぞとこちらに差し出して来て

音も気配も無かったから

視界にそれが入って来て気が付いた


「……ん?水は…分かるが、この丸薬は…?」


『この薬は…、
忍の里に伝わる…酔い醒ましの丸薬です。
今…飲んで置かれましたら、
明日の朝に二日酔いになりませんから…。
冨岡様…、身勝手な申し出だとは思って。
失礼を承知でお願いしたい事が御座いまして』

雛鶴が義勇にお願いしたい事があると
そう申し出て来て
義勇がその眉を顰めた

「お願いしたい事?何だ?」


『どうぞ
天元様を…宜しくお願い致します…。
天元様は、この数日も
いつもと変わらないご様子でしたが…。
三上透真様は…、天元様にとって…
大切な…ご親友…にありましたので…。
良く…、家にも…お連れになられて
お戻りになられておられましたので…。
天元様が…冨岡様を…
連れてお戻りになられた時は
その時の…、様で…ありました…』

雛鶴がそう言って
その時の事を想い出しているのは
その目を細めながらどこかを見ていて

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