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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第80章 それぞれの前夜



温度… 無風な様にあるが

集中させて意識を研ぎ澄ませれば

感じ取る事が出来る様になる

僅かに感じる風の流れ…


そして…意識が研ぎ澄まされて…

自分の嗅覚も冴える様になるのを感じる…


明日の戦いでは…俺のこの嗅覚が…

戦況を左右する状況になるかも知れないって

昼間にしのぶさんが言ってたから…

あげはさんに教えられたことは…

多分これであってる…

いつもよりもより遠い居場所の匂いも

今の自分の鼻では感じ取れるし

今…自分の鼻が嗅ぎ取ってる色々な匂いの

そのひとつひとつにも…焦点を合わせる様にして

より…詳細な情報も…探り取れる…感覚…


そうだ…これでいい…この感じ…を…

戦いの中で…複合呼吸をしながらするんだ…

意識を…そうせずに…これをする感覚を…


自分の中に……叩き込め… 炭治郎…

俺が…明日の戦いの中で期待されてるのは

鬼の首を狩る事じゃない…

足手まといにならない事…自分の身を守る事…

そして…この…俺の…五感の…嗅覚の…能力…



煉獄さんとあげはさんを…信じればいい

あの2人なら…やってくれる…


昼間…出会ったしのぶさんの中にも…

僅かに混じる様に感じた…

その表情からも言葉からも感じ取れない様な

不安…の…感情…

感じ取った感情は…複数の感情が入り乱れてた

そして… 

しのぶさんの言っていた兄離れと言う言葉

しのぶさんにとって…その人は…

血のつながりが無くても兄の様に慕っていた相手…

戦いたくないと…も…言っていたくらいだ…

そのしのぶさんの言葉には嘘は無かった

でも…倒す事の必要性も…
しのぶさんは理解していて

慕う気持ちと同じ…位の

いや…それ以上の深い…

憎悪の感情の匂いもした…


しのぶさんの感情の匂いは…

複雑な匂いがしていた




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