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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第80章 それぞれの前夜



あの…あげはさんにあの鬼が

掛けていた右耳の血気術で…

あの鬼がその情報を手に入れたのか?

それとも…もしかしたら…

そうするまでもなく…知っていたのか?


普通の鬼とは違う

異質な鬼なのは 分かる


言うならば 拘り…

その行動と言動の端々から

鬼とはとても思えない様な…

異様なまでの拘りを感じる…


鬼側からすれば…
刀鍛冶の里の場所が知れてるなら
襲撃して殲滅させてしまえば
事実上鬼殺隊は壊滅状態になる筈だ

それなのに…そうしなかった…のは


その鬼の中の拘りが…関係してるのか?

それとも…別の…何かか

はたまた…その両方が成す結果なのか…



しのぶから話を聞く程…

考えれば考える程に

炭治郎の中で疑問が生まれて来る



だが…その真相は闇の中だ

その鬼にしか…答えなんて知り得ないのだ

だが…確実に…分かった事がある



俺が今までに見て 知っている鬼と言う存在とは

その 三上透真と言う名の鬼は…

明らかに異質な存在だと…言う事は


それだけは 確かだった


「恐らく…ですが、
彼は…鬼でありながらに
鬼舞辻無惨の支配下に無い…、
もしくは何らかの特例が…
彼にだけ適応されていると
そんな風に考えるか…、
それとも…彼には…無惨をも欺ける
…何かがあるか…ですね。
しかしながらに…、
彼が分身を作れるのであれば。
炭治郎君達には、私達が本体だけに
集中出来るように、
分身の相手をお願いしたいのです」

あげはさんに教えて貰った
複合呼吸と二段呼吸の練習を
あれからもずっとしていて

俺は…水の呼吸と
ヒノカミ神楽を混ぜて使う事で
自分の身体への負担を…
大分軽減出来て
最大限の不可の範囲を
少しずつ…広げて行ってる最中だ

俺も…頑張らなくては… 

俺に出来る事をしなくては

この戦いは…鬼殺隊が鬼を滅する

それ以上の意味を持った戦いだ…

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