• テキストサイズ

その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第9章 療養編 煉獄家にて


「えっ?…聞かせ…、聞かれたく
…っ…嫌…とかそんなんじゃ…
なくてっですね」

どっちかと言うと…
それを聞かれてしまって 聞かせてしまって
どうとか こうとかじゃなくって
自分が…自分の…限りなく 女の部分を
知らしめられるのが… 堪らなく…

「どっちつかずな答えだな。まあ、悩む
ぐらいなら、それは…諦めるが。聞かせて
貰えないのなら、…話しては貰えるのか?」

聞かせられないのなら
話して欲しいと言われて

話す? 一体何をだろうか?

「話す?…何を話すんですか?」
「君が何故…鬼殺隊に入ったか…
についてだが?聞いてもいいだろうか?」

「それを…話し始めると長くなりますが…、
私が…杏寿郎さんのお気持ちを
受け入れるのに素直になれない…
理由とかも…含めてになりますけども」

仮にしても想い合っている仲であるのに
そうそう つれなく袖にされ続けるのは
理由があるとは言えども
納得の行くものでもないはずだし…な 彼も

「私の話をする前に…
私からも、お聞きしたい事がありますし…」
「俺が聞きたいと言っているのにか?」

聞いているのに逆に質問に
答えろと言われるとは

「杏寿郎さんは…
その、清いお体で…あられますでしょうか?」

成程 やはり父上と同様に
彼女も俺に経験がないのかと
そう思っていたか

しかし 俺は嘘は付けないが
これは本当の事も 答えにくいな…

経験のない男に
自分の体は委ねにくいと考えての質問なのか
それとも別に
思うところがあっての質問なのか?

「君的には…、
あって欲しいのか?なくて欲しいのか?」

多少 後ろめたくもあるが 
彼女の返答に合わせよう

「どっちでも…良いのですが…、
もし、あられないのであれば
少々…、気が引けると、言いますか…」

彼女には婚約者が居たのだし
それ以外にも交際していた
相手がいたはずだし

胡蝶の話からすれば 
少なくても5人は…知っている訳で

「君は、俺が過去を咎めて
気にかけるような男だと…思ってるのか?」
「いえ、そうでは…なくて…ですね。
私は…元々、汚れた体だったので…」

元々汚れてた?どう言う意味だ?
そんな風に交際をする前から
そうだったとでも?
父上が俺に知っているのかと尋ねた事
あげはが鬼殺隊に入る前の事

「少々、…長くなりますが。聞かれます?」

/ 1961ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp