第79章 一夜蜜月 ※Rー18
用意されていた乾き物が乗っていた
皿の中の乾き物を少し端っこに寄せると
場所を空けた皿の上に
あげはが蜂蜜を瓶から出して
その琥珀色をした液体をねっとりと
自分の指先に絡めて
紅を差す様にして杏寿郎の唇に蜂蜜が
テカテカと唇を輝かせる程に
蜂蜜をたっぷりと指を使って塗り付けると
「なぁ、あげは…、
その君の指で…俺の唇だけじゃなく…、
口の中も…、蜂蜜の味にしてくれないか?」
「ええ…なら、蜂蜜味の杏寿郎になる様に、
蜂蜜も…たっぷり…にありますね…?」
「俺を…、君が…甘くしたいのならな…」
一度離した指を今度は
2本にして蜂蜜を纏わせると
杏寿郎の口元に差しだした
「杏寿郎…ほんの少しばかり…、
その、お口を開いて頂いても?」
その指を… 杏寿郎が少し開いた
口の中にそっと挿し込むと
自分の指に纏わりついている蜂蜜を
杏寿郎の口腔内の…舌と頬の内側で
拭いとる様にして 自分の指に絡む蜂蜜を
舐め取らせる様にして指を…
ゆっくりと沈めて行くと
指の腹で口の中を
犯す様にして指を口で扱かせる
「どうでありますか?杏寿郎…。
甘く…なりましたか?お味の方は…」
「もっと…、甘さが…足りないかもな…」
「ふふふ…まだ足りないと、来ましたか。
でしたら…、蜂蜜を足しましょうか?杏寿郎」
「ああ、そうしてくれ」
一度口の中に挿し込んでいた指
をスル…と抜くと
その杏寿郎の口の中に挿し込んでいた指に
あげはが再び蜂蜜をねっとりと纏わせる
その指から零れ落ちそうになって
たらり…と 糸を引いて垂れる
その甘い琥珀色の蜜を
自分の舌を出して受け止めると
その元を辿る様にして…
自分の指を…自分の舌で舐め上げて
ちゅ…っと音を立てながら
自分の指をしゃぶりながら
指に纏わせた蜂蜜を自分の舌で舐め上げていく