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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第9章 療養編 煉獄家にて


「しのぶちゃんに、しばらく任務は無理と
言われたでしょう?」

あげはの言葉に杏寿郎が
落ち込んでいる様だった

「…そうか、…失念していた…」
「まぁ、忘れてたのなら、あれですけど。
しばらくの間は、肩慣らし程度で、
お願いしますね?結構、派手に
折れてましたので…」

「そう言えば、君も折れていたんだったな」
「ああ、私は…3本ですが。
杏寿郎さんはもっとですよ?」
「そうか、君も…3本も骨折してたのか…」
「顔の傷ばっかりに、気を取られて
おられたので…こちらからは
言いませんでしたが…」



夕食は肉じゃがだった
夕食を済ませて片付けを終わらせると
入浴して身繕いをする

しばしの間千寿郎と
花札をしたり双六をしたりして遊んで
夜が更けこむ前に離れに戻った

「…ここで、君と過ごすのも
…後2日になってしまったな」

胡蝶から経過を診たいのでと
今回の自宅療養は期間限定の許可の物だった
後2日 実家で過ごしたら
一度蝶屋敷に戻る必要があった

「あの、杏寿郎さん…お聞きしたいのですが」
「どうした?あげは」

布団の上でくつろいでいると
あげはに声を掛けられた

「私への処遇は…、お決まりでしょうか?」

俺の前で居住まいを
正してあげはが尋ねて来た

あの無限列車での一件で
あげはが俺の命令に度重なり反いた事への
処遇をどうするのかと尋ねられてしまった

「…君への処遇については、俺なりに…
考えてはいるが、胡蝶に話を通してから…
君に話すつもりでいる。もう少し、待ってくれ」
と杏寿郎としてではなく炎柱として答えた
「はい、畏まりました」
そしてあげはも 一隊士として答えた

減給 謹慎 降格処分…
幾度にも及んで 命令を違反したのだ…
厳重注意では済まないだろう…なぁ…

「この話は、これで終わりだな!
今度は俺からも、いいだろうか?」

目の前で正座しているあげはに
おいでと手招きをして自分の膝の上に乗せた
「あの…、お話…とは?」
おずおずと確認する様にあげはが聞いて来る

「君には、また、礼をしなくては
ならなくなってしまったな!」
お礼と言われてあげはがしばらく考えて

「お礼?…何のですか?
…あ、ああ、今回の事でですか?
いいですよ。そんな…お礼ばっかり」


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