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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第79章 一夜蜜月 ※Rー18



「そうされるのを…、
見たい気分なのか?あげは」

「杏寿郎も…お脱ぎになりませんと…、
お風呂には入れませんよ?」


解いた帯を床に落とすと
紐も解かれて落とされて
着物もそのまま脱がされて
長襦袢だけの姿になる

あげはが杏寿郎の帯に手を伸ばして来て
その手が 杏寿郎の帯を解いて来る

「脱がせ合う…のか?」

「杏寿郎は着たまま、
お入りになられるおつもりですか?」

そう言いながらも
こちらの着物を脱がせて来る手は
止める気配はなくその手に
着ていた着物を脱がされると

今度は自分の手で
自分の長襦袢の紐にあげはが手を掛けて

こちらを微笑を浮かべながら見つめて来て
風呂に入る前から 甘い時間の予感を感じる


着ていた物を脱いで 

軽く畳んで脱衣カゴに入れると

一緒に浴室の中に入る



この夜が…明けてしまえば…明日になる

時が過ぎゆくのを惜しんでいても

無情にも静かにその時は進んで

一夜だけの蜜月の夜は更けて行くのを感じる


「掛け湯だけして浸かるか?あげは」


その僅かな時間を惜しむ様にして

こちらがそう言うも

くすくすとあげはが
自分の口元を押さえながら笑って

そのいつも通りの様子の彼女を見ていると


こっちも勘違いをしてしまいそうになる

あげはがあまりにも
いつも通り…にしているから

今夜が…特別な夜では無い様な

いつもと変わらない夜の様にも感じられる

「なりませんよ、杏寿郎。
先に身体を洗わなくては…」

「良いだろう、あげは。
特別、今夜は時間が…惜しいからな。
それに、この湯には、
俺と君しか入らないんだぞ?」


「それでもに、ありますよ。杏寿郎。
今、準備…致しますから、
お待ちになって頂けませんか?」

「ははは、君にそう言われると。
俺が我慢のできない、
子供が何かにでも、なったかの様だな」


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