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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第79章 一夜蜜月 ※Rー18



浴室にはいい香りのする石鹸を
春日さんが用意してくれているが

いつもの白い石鹸ではなくて
桃色の色がついた石鹸が置かれていて
その石鹸からもバラの香りがしている

「石鹸からも…、バラの香りがしてるんだな。
その石鹸はいつもの石鹸とは違うんだな」

「きっと、この石鹸も…春日さんが
用意して下さったのでしょうね」


その石鹸からもバラの匂いがしているのは
浴室を満たす香りで鼻からも感じ取る事が出来て

手拭いをお湯で濡らして 
そのバラの石鹸を泡立てると
バラの香りのするもこもこの泡が立つ

その泡を桶の中に集めると

泡を立てると石鹸の香りが浴室に満たされて

バラの香りが呼吸をする度に肺の中を満たす


「洗う…だろう?あげは、
君の、身体…を、その泡で。
それとも…蜂蜜…も
その泡に混ぜて一緒に使うか?」

「ええ、折角ご用意して頂いておりますし…、
そう致しましょう。杏寿郎」

あげはが泡を集めていた桶に
杏寿郎がトロトロと蜂蜜を注いで行って
ふんわりと風呂場の中に
蜂蜜の甘い香りが充満する

「洗う…ので、ありましょう?杏寿郎」

「俺が…君の身体を洗いたいんだが…、
君も…俺の身体を…洗いたい…とでも
言ってくれるのか?」

「なら、お互い…の身体を、
洗い合う…と言う事で、ありますね?」

お互いの相手の身体を洗いたいと言う気持ちを
汲むのだとすれば 洗い合えばいいのではと
あげはがそう言って来て

もっこりとした泡からはバラと蜂蜜の香りが
甘く濃密な香りを放っていて

その手の平が泡を身体に塗り広げる様にして
洗って行くのか蜂蜜を塗り広げているのか
どっちなのかが…良く分からなくなって来る

泡の感触の中にもったりとした
蜂蜜の感覚が混じる

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