第78章 待宵月が見下ろすは…罪
スッとかなりの酒を飲んでいたのにも
関わらずに全く足に来ている様子もなく
葛葉が立ち上がると
「酒代…となれば、支払らうか…。
タダ酒程、恐ろしい物は無いからな…」
そうして…中庭の洗濯物が広がる中で
障害物がある状況を想定した
手合わせをして…
案の定それが白熱する内に
洗濯物が滅茶苦茶になってしまって
望月と言う名の屋敷に使用人頭に
何故か一緒に説教をされてしまって
洗濯物を一緒に洗い直しをさせられて
それを洗い終えると
罰として?夕飯を食べていけと言われてしまい
そのまま 夕飯を食べると
風呂も入れと言われてしまい…
晩酌の用意が出来ているから
槇寿郎と一緒に酒を飲めと言われて
そのまま 知らぬ内に
あの望月と言う男の言いなりになって
屋敷に泊る事になってしまって
そのまま槇寿郎の屋敷で朝を迎えて
望月と言う男に警戒をしていたら
あの…小さい杏寿郎の様な…
千寿郎と言う 槇寿郎の倅に
あげはと透真の事を
聞かせて欲しいと言われてしまって
あの可愛らしい顔で
それからそれからと
話の続きを強請られている内に
私が鬼殺隊をしていた時の
槇寿郎と向かった任務の話をしたり
べらべらと話している間に
千寿郎に一緒に是非ともお昼を
食べましょうと言われてしまって
なら一緒に昼にして…帰るつもりだったのだが…
その後はその後で…
あげはと杏寿郎の結納の話を…
長々と槇寿郎に聞かされる事になって…
そんな事をしている間に…
望月がお茶が用意出来ていると声を掛けて来て
有名な羊羹につられて…一緒にお茶を飲んで
すっかり屋敷を出るのが遅くなってしまった…
それも…屋敷を出る直前に…
槇寿郎が私に対して言って来たあの言葉…
その言葉を思い出してしまって
葛葉は…何とも言えない
気持ちになってしまって居たのだが
「何が…、
”葛葉…、杏寿郎…を信じてやってくれ”だ。
お前にそんな事を言われるまでもないわっ」