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その恋は琥珀糖のような【鬼滅の刃】【煉獄/救済】

第78章 待宵月が見下ろすは…罪




だが… 無関係でも全くない


あの三上透真を…剣士として育てたのは

私なのだから…

ある意味の元凶の一旦は 私にもあるのだから


全くの無関係ではない…


あげはが私の弟子をしている時に

あげはには 
お前は優し過ぎるから
鬼殺隊には向いてないとは言ったが

それと同じ事を 私は 
弟子であるかつての透真にも言った

透真には 剣士の才能はあった
あっただけじゃない程に 
有り余るほどの才能が彼にはあったのだ

天性の剣士の才能だった 


私は直ぐに感じ取った 透真ならば

彼なら 柱に成れる 

いや成れるだけじゃない

最強の柱と謳われるだけの存在になると

そう 私のカンが言っていた


だが… 彼は


万物に対する 慈しみが強かった

あげはの持つ 
人に対する優しさと言う範疇を
あの 三上透真と言う人間の持つ
優しさと言う物は超えていた

言うなれば… 彼はこの世界を構成する
全てを愛していた様な…そんな存在だった


不思議 言うなれば不思議だったのだ


彼は何故か 全てを知って居る様な気がして


私には彼に教える事があるのかと
…そんな疑問さえも持っていた


一度言えば それを理解し
一度見せれば それを完璧に再現する

それから 3日もすれば 
それを別の形に変えて来る

理解と言う物の範疇が異常だったのだ

天才と呼ばれる物は
努力の上に存在するのだと言う言葉は
この 三上透真には通じないのだと思いすらした


私は 彼のその才能を喜びもすれば

時に恐れもした



「いや、人と人との出会いも全て…、
偶然ではない必然なのだと…
そんな事を言っていたか…、透真。
なら、お前のその運命も…。
全ては必然で、あるべくして…あったのか?」


そんな私の 問いには
答えが返って来る事は無い

その理由が必然であろうがなかろうが

自分の弟子から鬼になった者が出たのは
紛れもない事実であるのだから



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